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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

日本の野菜が栄養不足になってしまった“深刻な理由”

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 問題は、細かな違いにばかり気をとられ、お互いを受け入れることなく批判を繰り返してきた、これまでの有機農業・オーガニック農業が、小異を捨ててひとつにまとまっていくことができるかどうかだと、筆者は考えます。

オーガニック普及のためのイベントを開催

 4月29日(月)、30日(火)には、福岡・博多で筆者が主宰する「一般社団法人 日本オーガニックレストラン協会(JORA)」主催のイベントが開かれます。元農林水産大臣の山田正彦さんをお迎えして、アメリカのオーガニック事情について、また、種のことや種苗法について、これからの日本のオーガニックの可能性についてなど、話をうかがうことになっています。

 この両日は、山田さんのほかにも、宮崎・綾町をオーガニックの町に育て上げた元町長のお嬢様で薬剤師の郷田美紀子さん、博多を拠点に今は全国規模でオーガニックスイーツの企画製造販売に携わるショウダイビオナチュール社長の小代智紀さん、博多では有名なオーガニックスーパー・マキイ社長の牧井忠さんにもご登壇いただき、筆者との対談も組み入れて、日本のオーガニックの本格的な幕開けとなるような、素晴らしいイベントにしようと準備しております。

 小異にこだわらず、日本のオーガニックがひとつにまとまっていく「初めの一歩」にしたいと思っております。詳細についてはまた、この連載のなかでもお知らせしてまいります。

 平成という時代が幕を閉じる、その日に、このイベントが行われることも、めぐり合わせといえるのかもしれません。現に、この企画を立ち上げ、日程を決めた時点では、この日が平成最後の日になるとは思ってもいませんでした。「これはきっと何かがある」と期待しているのは、筆者だけではないと思っております。

 ご賛同いただき、日本の食が少しでもよい方向に進んでいけるよう、共に行動していただければ幸いです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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