結婚する気がない男女にとって、「婚期が遅れる」なんてどうでもいいこと。しかし結婚願望が強く、かつ婚活にお金をかけている男女にとっては切実な課題だ。男女ともに、年齢に比例してオファーは減っていくからである。
自然な出会いでは、大きく年が離れた相手との恋もありうる。だが婚活では年収、年齢、身長と“数字で足切り”されやすい。結婚を望むなら、早めに動いたほうが確率は上がる。
だが、世には早めに動きだしたにもかかわらず、なかなか成婚しない人がいる。そして、彼ら・彼女らはびっくりするほど普通の男女である。ではいったい何が、すぐに成婚するか、長年婚活するかを分けているのだろうか?
婚活が長引く男女の特徴は「発言の書き起こし」で見えてくる
婚活が長引く人は、不潔でもなければブサイクでもない。働いているし、笑顔がステキだ。だから、ぱっと見では何が課題か見えてこない。しかし会話を書き起こすと、その理由が見えてくる。以下は、結婚に苦戦する女性のインタビューを書き起こしたものだ。
――どういう相手と結婚したいですか?
「うーん、優しくて、誠実な人。年収は1,200万円くらい欲しいですね。前に年収1,000万円だとそこまで裕福じゃないよって言われたので。やっぱり年に一度は海外旅行へ行きたいですし、子どもも私立に行かせたいし」
――確かに、それくらいの年収がないとその暮らしはできなさそうですね。ちなみに、なぜその暮らしをしたいんですか?
「えっと……」
と、高年収でありたい「理由」が出てこない方は多い。高年収の男性は激務であり、家事育児に参加できない人も多い。また、高年収男性へは女性が殺到するため、他の女性に勝るアピール要素をつくらねばならない。
しかも婚活におけるアピール要素は「顔」「年齢」「親の資産」「自分の年収」など即物的だ。決して、やさしさや癒しなど、ふわふわした要素ではない。「なぜこの条件か」「その条件を叶えるために何をすべきか」まで分析ができている女性は、婚活が長引かない。
逆に長引く人は、なんとなく年収、身長、誠実さ、貯蓄額、顔、年齢……と条件を列挙すると「ふわふわした条件」が出来上がる。そしてそれは、婚活パーティーでもバレてしまう。