1971年にアメリカのワシントン州シアトルで誕生した「スターバックス コーヒー」。日本でも現在1704店(ライセンス店舗含む)を運営し、大手カフェチェーンとして不動の地位を築いている。
2030年までに廃棄物を50%削減することを目標としている同チェーン。21年には「借りて・返して・再利用する」をコンセプトにした貸し出し用タンブラーの実証実験を開始したり、地元木材を使った新店舗・河内長野高向店(大阪府)をオープンしたりと、環境に配慮した店作りを進めている。
そんなスターバックスは、基本的にはコーヒー、紅茶、フラペチーノ、フード類など人気商品ばかりだが、中には意見が分かれてしまう商品も……。そこで今回は“今春スタバで要注意の商品”を5つ選出したので紹介していこう。
アフターコーヒーミント (さくら)/355円
まず紹介したいのは、コーヒーを飲んだ後に口の中をリフレッシュできる「アフターコーヒーミント」。レジの横に陳列していることが多いので、気になっていた方も少なくないだろう。こちらは定期的にフレーバーが変わる商品で、今回紹介するのはさくら味である。
フレーバーごとに缶の絵柄が変わるので、見た目のかわいさからSNSでは発売されるたびに話題になっている。今回のさくら味も、ピンクやパープルをベースとしたペールトーンの缶デザインが特徴的で、売り切れの店舗が多いようだ。
だが、そんな人気商品にもかかわらず、SNSなどでは「桜の味が強すぎる」「コーヒーを飲んだ後に桜餅を食べている感じ」などの声があがっているのである。
実際に食べてみると、良くも悪くも桜の味の再現度が高い印象だ。というのも、缶を開けた瞬間から桜の香りが押し寄せてくるほどで、タブレットを噛み砕くと桜の香りと餡子のような甘さが口いっぱいに広がり、本当に桜餅を食べているような感覚になるのである。
そのためおいしい商品なのだが、コーヒーの口直しには不向きな印象を受けてしまう。桜系の味が好きという人は、購入を検討してみてほしい。
スプリング ラテ[トールサイズ]/380円
続いては、昨年春に公開した『スタバ、春の新作フラペチーノ&ラテに不評続出…あの定番商品も苦すぎ&甘すぎで残念?』でも取り上げた「スプリングラテ」を紹介しよう。
こちらの商品は、その名の通り春限定のシーズンブレンド。4種類のコーヒーがブレンドされていて、一口ずつ違った味わいが楽しめるのが特徴とされているのだが、前回同様、スターバックス ラテとの味の違いがわからない点がSNSで指摘されている。
実際に両方購入して飲んでみたが、やはり味の違いはわかりづらい。普段からスターバックス ラテを飲んでいる方であれば“ハズレない味”とも言えるのだが、「わざわざスプリングラテを頼む必要がない」という声にもうなずけてしまう。
そこで“普段と少し味を変えたい”方にはカスタマイズをおすすめしたい。こちらは、内容の一部を増減・変更・追加して自分好みにアレンジできるサービス。たとえば、持ち帰りの場合+54円、店内の場合は+55円で、ミルクをオーツミルクに変更したり、エスプレッソショットを追加したりできるのだ。この他にも多くのカスタマイズが用意されているので、日によってカスタマイズを変えてみるのもアリだろう。
ドリップ コーヒー[トールサイズ]/330円
続いても、昨年春の『スタバ、春の新作フラペチーノ&ラテに不評続出…あの定番商品も苦すぎ&甘すぎで残念?』で取り上げている「ドリップコーヒー」を紹介しよう。こちらは、高品質のアラビカ種コーヒー豆を使用した定番の商品。日替わりでローストレベルが変わるのも特徴である。
そんな定番商品には、SNSなどで「他ブランドのコーヒーに比べて割高」という声があがっている。調べてみると、ドトールコーヒーのブレンドコーヒー(Mサイズ)が270円、サンマルクカフェのコーヒー(ブレンド/Mサイズ)が290円と、他チェーン店と比べると確かに割高となっているので、注意は必要だろう。
しかし、スターバックスはドリップコーヒー(カフェミストを含む)購入時のレシートを持参すると、当日限定で2杯目のドリップコーヒーが持ち帰り価格:162円/店内価格:165円で購入できるサービスを実施している。そのため、1日に2杯以上コーヒーを飲む方であれば、スターバックスで購入する方がお得なのだ。
ゆず シトラス & ティー[ショートサイズ]/460円
続いては、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ゆず果肉をミックスした「ゆずシトラス&ティー」。アイスとホットで使用する茶葉を分けており、紅茶へのこだわりを感じる商品である。しかし、SNSを見ると、購入者からは「ホットの香りがひどい」「異様な匂いがする」など、ホット限定で不満の声が寄せられている。
問題となっているホットの香りをかいでみると、確かに少々独特な匂いがする。決して嫌な香りというわけではないのだが、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ゆず果肉の香りがまとめて押し寄せてくるようなイメージでなじみのない香りだけに、苦手意識を持ってしまう人もいるのかもしれない。
そんな方は、同商品のアイスを頼んでみてほしい。実際にこちらも飲んでみたところ、ホットほど香りが強くないので、気に入る人も多いように感じた。柑橘系のフレーバーが好きな方は、ぜひアイスを試してみてほしい。
ソイ ラテ[ショートサイズ]/460円
最後に紹介したいのは、エスプレッソに国産豆乳を合わせた「ソイラテ」。エスプレッソの苦味と豆乳のまろやかさを売りにしている商品なのだが、SNSを見ると購入者からは「エスプレッソ感が薄い」という声があがっている。
実際に飲んでみると“濃いめの豆乳”くらいの印象で、エスプレッソ感は少ないように感じる。そのため、エスプレッソの苦味を期待して購入すると、肩透かしを食らってしまうかもしれない。
“どうしても濃いめのエスプレッソラテが飲みたい”という人には、カスタマイズメニューのエスプレッソショット追加や、豆乳の量を減らすのがおすすめだ。
――今回は“今春スタバで要注意の商品”を5つ紹介した。スターバックスにはカスタマイズメニューがあるので、好みと違うような商品でも、ちょっとしたカスタマイズで自分好みの商品に激変するという可能性もある。“スタバリピーター”であれば、ぜひいろいろなカスタマイズを試してみてほしい。
※情報は2022年3月17日現在のものです。