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増量はレタスばかり?ファミマ、価格据え置き&20%増量が神コスパだが残念な難点

取材・文=A4studio/おがわるり
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ファミリーマートのサンドイッチ

 熾烈な争いが繰り広げられているコンビニエンスストア業界。各社、より良い商品をつくり出すために日夜商品開発に勤しんでいるが、なかでもファミリーマート(以下、ファミマ)はボリュームいっぱいの食品を展開することが多い。そのファミマは、1月17日から2月13日の期間限定で「たまごサンド」(248円、税込、以下同)、「シャキシャキレタスサンド」(288円)、「ハムチーズたまごサンド」(268円)の定番サンドイッチ3種類を価格据え置きで20%も具材を増量している。

 ファミマのサンドイッチは、昨年9月にリニューアルしたことにより、さらに味わいや食べ応えに磨きがかかり、ファンから好評を博しているという。そして今回の期間限定の増量キャンペーンは、リニューアルしたサンドイッチをお得に楽しめる機会ということで、ネット上では歓喜の声が広がっているのだ。

 そこで今回、ファミマの上記3商品を実食し、実際どれくらい食べ応えが増したかについてレポートしていく。また、ファミマの広報担当者に今回の増量の狙いについても聞いた。

増量たまごサンド/248円

 記事冒頭の画像は、今回レポートしていく3種類のサンドイッチを並べたもの。どの商品も増量前と比べて横幅があり、ボリュームが増していることがわかる。中身がどのように増量しているのか、味のクオリティに変化はあるのかひとつずつ比較していこう。

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 たまごサラダがふんだんにサンドされている「たまごサンド」。増量によって、断面からはみ出そうになるほど具が敷き詰められており、見た目からして違いがわかる。そして手に持ってみると、見た目以上の重量が感じられるので期待が高まった。

 一口食べてみると、ふわふわのたまごを口いっぱいに頬張ることができる。少しかたまりの残った黄身は噛むごとに絶妙にほぐれ、大きめにカットされた白身はつるんとした食感が味わえ、それぞれが美味。またマヨネーズによって全体の味がまろやかに整えられているうえに、甘みや塩味が加わり、コクもプラスされている。マヨネーズが主張し過ぎることなく、たまごのやさしい味がしっかりと引き立っているので、味のバランスも上々だ。

 パン生地は「発酵種」が配合されていることで、よりパンの香りや旨味、しっとり感が増している。生地のパサつきもさほど気にならない。たまごサラダとパンが分離することなく、最後まで美味しくいただけた。

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 中身も隅々までたまごがぎっしり。価格据え置きでこのボリュームなら満足度は高い。

増量シャキシャキレタスサンド/288円

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 レタス、ハム、チェダーチーズを組み合わせた定番商品である「増量シャキシャキレタスサンド」。商品名にも主張されているとおり、レタスの割合が大半を占め、かなりヘルシーな印象である。ハム、チェダーチーズのほか、味付けとしてオニオンフレンチソースがかけられており、材料だけ見るとバリエーション豊か。

 実食してみると、レタスのシャキッとした食感とチェダーチーズの爽やかな酸味が相性抜群。朝ごはんや軽食として、さっぱりいただきたいときにぴったりである。ただ残念なのは、増量されているのはレタスばかりで、その他具材はそこまでボリュームアップを感じられないことだろう。

 また、ほかにも難点はある。まずオニオンフレンチソースだが、一般的に本ソースはさっぱりした味わいのなかに玉ねぎの甘みと辛みを感じることができるものだが、本商品ではその味わいに刺激がなく、やや物足りなさを感じてしまった。

 次にハムは、正面から見ると何重にも重なってボリュームいっぱいに見えるが、実際食べると量的にも味わい的にも存在感が薄く、食べ応えはない。せっかく増量とアピールするのなら、ハムの旨味や香りを引き出す工夫をしてほしいと思った次第である。

 ほかの材料が活かされていない原因は、増量されたレタスとのバランスが取れていないことにあるだろう。そして、食べる場所によってはほぼレタスだけといっていい部分もあった。無類のレタス好きにとってはたまらないとは思うが。

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 中身を見ると、やはりハムとチェダーチーズのボリュームは感じられない。価格は3商品のなかで最も高価であるため、味の品質を考慮すると満足度が高いとはいいがたかった。

増量ハムチーズたまごサンド/268円

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 たまごサラダとハムマヨサラダ、チェダーチーズ、ゆで卵をサンドした「増量ハムチーズたまごサンド」。具だくさんで見た目も華やかだが、味や食べ応えはどうだろうか。一口食べてみて印象が強かったのは、たまごサラダとチェダーチーズの組み合わせの絶妙さ。たまごサラダの控えめな甘さとふわふわの食感、チェダーチーズのコクが調和し、ふくらみのある味わいとなっている。そして、後味としてハムマヨサラダに調合された、からし入りマヨネーズもピリッとした辛みが効いているので、メリハリのある味付けだと感じた。

 スライスされたゆで卵は、たまごサラダと違ってさっぱりとした味付けなので一緒に食べてもクドさはない。むしろ黄身本来の風味が引き立ち、ほど良いまろやかさが増している。さまざまな調理方法によって、たまご本来の美味しさを一口で楽しめる仕上がりになっているといえるだろう。

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 中身を見ると、パン生地一面に具材が敷き詰められ、しっかりと増量されていることがわかる。価格据え置きでこのボリューム、食べ応えがあるうえに味のバリエーションも豊富なので、コスパは非常に高いと感じた。

価格以上の感動を味わってほしい

 以上が今回増量したサンドイッチのレポートだ。総評としては、商品によってクオリティに多少のバラつきはあったものの、当然ボリュームは増しており、全体的に満足度とコスパが非常に高い増量キャンペーンだと感じた。

 ファミマ広報担当者は今回の増量の意図について次のように説明する。

「お客さまには大変ご好評をいただいていると認識しております。価格据え置きで、増量した商品を『おトク』にお楽しみいただける今回の機会に、ファミリーマートのサンドイッチの品質の良さ、値段以上の価値を感じていただきたいと思い実施いたしました。(20%も増量して赤字にならないのかという質問について)利益が取れる設計となっております」

 ファミマのサンドイッチの増量キャンペーンは2月13日までなので、気になった方はぜひ期間中にボリューム満点のサンドイッチをご堪能いただきたい。

(取材・文=A4studio/おがわるり)

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A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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