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ステーキとうどん、太るのはどっち?米やパンは肥満の元?肉食ダイエットのススメ

文=尾藤克之/経営コンサルタント
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ステーキとうどん、太るのはどっち?米やパンは肥満の元?肉食ダイエットのススメの画像1「Thinkstock」より
 今、中年男性の2人に1人がメタボまたはその予備軍であることが、厚生労働省の調査で明らかになっています。メタボを放っておくと、さまざまな生活習慣病を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気につながる恐れがあります。美しくなりたい女性だけではなく、メタボ予防・解消、健康面からもダイエットの重要性が注目されています。

 メタボの割合と同じく、ダイエット経験者も国民の2人に1人といわれています。今この記事をお読みの方でも、ダイエット経験者は少なくないと思います。

 今回は、健康予防管理専門士・ダイエットインストラクターとして活躍している長谷川香枝さんに、ダイエットの現状についてお聞きしてみました。

–ひとくちにダイエットといっても、さまざまな種類がありますね。

長谷川香枝氏(以下、長谷川) ダイエットは大きく次の3種類に分けられます。バナナやトマトだけしか食べない「単品ダイエット」、カロリー制限、断食などの「食事カロリー系」、スポーツジムでトレーニング、ジョギング、DVDエクササイズなどの「運動系」、サプリメント摂取、エステサロン通い、脂肪吸引などの「高額投資系」です。

–バナナやトマトだけを食べ続けるなどは、途中で飽きたり栄養も偏ったり、ストレスも溜まりそうです。カロリー計算は面倒ですし、カロリーを気にしすぎて食事を制限するのもつらいですね。

長谷川 運動系は、体を動かすことが好きな人にはいいですが、苦手な人にはきついですし、いきなり激しい運動をしたら腰痛や膝痛になることもあります。そうなったら「もう二度と運動はしたくない」と思うかもしれません。

 サプリメントやエステでダイエットをしてもお金がかかりますし、効果は一過性です。また、ダイエットをする人は、カロリーを気にしすぎている傾向があります。摂取するカロリーを抑えただけでは痩せません。一時的に体重は減っても、筋肉も基礎代謝も落ちているため、元の食事に戻すとダイエット前と同じ、またはそれ以上に太ってしまいます。これがリバウンドです。ダイエットするためにカロリーを気にする必要はありません。激しい運動をしなくても、高い費用をかけなくても痩せることはできます。

肉を食べれば痩せられる?

長谷川 うどんとステーキでは、どちらが痩せる食事でしょうか?

–肉のほうが太るイメージがありますので、うどんでしょうか。

長谷川 太る一番の原因は、カロリーではなく糖質です。ヘルシーと思われがちなうどんは、糖質を多く含むので血糖値を急激に上げやすく、太りやすいのです。

 血糖値が急激に上がると、肥満ホルモンであるインスリンが多量に出て脂肪を溜め込み、その結果太ります。うどんや米、パン、麺は糖質からできているので、大量に食べたら肥満街道まっしぐらになるわけです。

 逆にステーキはカロリーも高くボリュームもありますが、太る原因である糖質の量はほぼゼロなので、インスリンの過剰分泌もなく、血糖値を急上昇させることもないので太りません。

 肉はたんぱく質からできていて、髪、肌、爪、内臓、骨、そして筋肉をつくります。筋肉が増えれば基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼させて痩せやすい体になります。

 また、肉はうどんに比べて多く噛むので、食事時間も長くなり、満腹中枢が刺激され、食べすぎを抑制する効果もあります。肉を食べてダイエットというのは、肉好きの人には朗報でしょう。ぜひ、多くの人にメタボとは無縁の健康的な人生を送っていただきたいと願います。
(文=尾藤克之/経営コンサルタント)

尾藤克之/経営コンサルタント

尾藤克之/経営コンサルタント

東京都出身。経営コンサルタント。代議士秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。人間の内面にフォーカスしたEQメソッド導入に定評。リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」、ツヴァイ「結婚EQ診断」監修等の実績。著書に『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)、『キーパーソンを味方につける技術』(ダイヤモンド社)など多数。

Twitter:@k_bito

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