新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために緊急事態宣言が5月末まで延長され、まだまだ巣ごもり生活は続きそうだ。不要不急の外出は控えなければならないとわかってはいるけれど、テレビも特におもしろくないし、家でやることもない、という人もいるだろう。
それなら、お笑い芸人のYouTube動画を見て時間を潰すのはどうだろう? 今回紹介するYouTubeチャンネルは、定番の「やってみた」系やネタが大量にストックしてあるものではなく、芸人たちがお笑い以外の特技や趣味を生かしたチャンネルばかりだ。彼らの意外な趣味・特技に驚くのはもちろん、お気に入りのチャンネルが見つかることだろう。
中堅から若手まで百花繚乱の芸人YouTube事情
●ヒロミ『Hiromi factory チャンネル』
まず紹介するのは、ここ数年で見事に芸能界に返り咲いたヒロミの『Hiromi factory チャンネル』。昨年12月に開設されたばかりだが、すでに53.3万人の登録者数を誇る人気チャンネルだ。
内容は、ヒロミの趣味であるDIYやバイクいじりなどが多く、まさに大人のオトコにピッタリ。B-21スペシャルメンバーを探す回などもあって、1980~90年代のバラエティ黄金時代に青春時代を過ごした人には、なつかしさもあるはず。
●ヒロシ『ヒロシちゃんねる』
哀愁漂う自虐ネタでブレイクしたヒロシの『ヒロシちゃんねる』は、キャンプ界では有名なチャンネルだ。2015年開設で、チャンネル登録者数は68.4万人にものぼる。近年、キャンプをテーマにした漫画やドラマなども注目を集めていて、キャンプが気になっているという人もいるのでは?
『ヒロシちゃんねる』は、キャンプ時にオススメなアイテムの紹介から、キャンプ仲間と行った記録など、ビギナーでも楽しめる内容になっている。また、国内だけでなく無人島や海外でもキャンプを決行している。その心意気に、深いキャンプ愛を感じるだろう。
●ゴー☆ジャス『ゴージャス動画』
ゲーム好きにオススメしたいのが、ゴー☆ジャスの『ゴージャス動画』。もともとピン芸人として活動していたが、現在ではゲーマーとしての知名度のほうが高い、変わり種芸人だ。
バイオハザードなどのホラーゲームやモンスターストライクなどのRPG実況が多く、一度見始めるとクリアするまで止まらないのが正直なところ……。
●ロザン『ロザンの楽屋』
西の高学歴コンビのロザンの2人が、楽屋で普段と同じようにトークする様子をYouTubeチャンネルに昇華した『ロザンの楽屋』。
時事ネタや視聴者からの質問など、幅広いテーマについて持論を語り合うというシンプルな内容だ。賢い2人が鋭い視点から繰り出す話に、ついうなってしまう人もいるだろう。たまに出てくる、ピリリとした辛口トークも必見。
●マルセイユ『マルセイユチャンネル』
次は、大阪を拠点とする若手コンビのマルセイユの『マルセイユチャンネル』。『そろそろ にちようチャップリン』(テレビ東京系)のお笑い王決定戦2017グランドチャンピオン大会で優勝したこともある、実力派漫才コンビだ。
オススメは、ボケの別府貴之が1000円以内で3品をつくってゲストをおもてなしするという「別府飯」シリーズ。芸人になる前に某居酒屋で店長を務めていたこともあり、料理の腕は確かなのだが、説明下手がたたって相方の津田康平とゲストから猛ツッコミを受けるのがお約束。酒のつまみになるラインナップなのもうれしい。
●祇園・櫻井『祇園・櫻井チャンネル』
最後も、大阪を拠点とする若手コンビから、祇園の櫻井健一朗による『祇園・櫻井チャンネル』。35歳の独身男性の何気ない暮らしが垣間見られるチャンネルだ。
ミニマルライフを実践する櫻井の生活は、シンプルで清潔感があふれまくっているのが特徴。さらに、動画自体が5分以内と短いのでサクッと見られる。自粛期間中に自宅の掃除をしようと思っている人にはうってつけだ。
このほかにも、自分の特技を生かした芸人のYouTubeチャンネルはたくさんある。テレビに飽きて、やることがないと時間を持て余しているのなら、こういったマニアックな世界をのぞき見するのも悪くないだろう。
(文=安倍川モチ子/フリーライター)