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スマートフォンブームのなかでも、ガラケーからスマートフォンに買い換えたくないという人は存在する。そんなガラケーユーザーがスマートフォンに買い換えたくない理由の1つが、バッテリが持たないことだという。最近では大容量バッテリやシャープのIGZOのような省電力の液晶ディスプレイの搭載などによって、駆動時間の問題は改善されつつあるが、それでもまだまだガラケーの比ではない。
不意の充電切れに備えてモバイルバッテリや充電用ケーブルを携帯しているスマートフォンユーザーも少なくないだろう。
●ケーブル接続を不要にするワイヤレス充電
そんなバッテリ問題の1つのブレークスルーになりそうなのがワイヤレス充電技術だ。現在、ユーザーはスマートフォンを充電するには通常、パソコンとUSBケーブルで接続したり、ACアダプタ+USBケーブルで充電している。これに対して、ワイヤレス充電では充電パッド(充電装置)の上にスマートフォンを置いておくだけで充電してくれる。
ワイヤレス充電は、ケーブルを接続する必要がないということが大きなメリットであり、家や会社で充電する場合はもちろん、ワイヤレス充電のインフラが整備されれば格段に利便性が向上する。
つまり、対応するワイヤレス充電装置がある場所なら、ちょっとカフェで打ち合わせをしたり、食事をしたりしながらも、充電用ケーブルなどがなくても手軽に充電できるわけで、モバイルバッテリを持ち運ぶ人も減ることだろう。
●先行するワイヤレス充電技術「Qi」
スマートフォンで利用できる世界初のワイヤレス充電技術であり、世界的に普及が始まっている規格が「Qi(チー)」だ。現在、このQiを「おくだけ充電」という名称で呼んで、普及を進めているのがNTTドコモであり、現在の新機種ではQi対応機種が増えている。たとえば、2013年夏モデルではLG電子の「Optimus it L-05E」、パナソニックの「ELUGA P P-03E」、シャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」などがある。