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「ユニクロのセルフレジの秘密」が話題 – なぜ、置くだけで正確に値段を読み取れるの?

文=オトナライフ編集部
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生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

コンビニやスーパーマーケットなど、私たちの身近なお店でも年々、増えつつある「セルフレジ」。専用のリーダーにバーコードをかざして商品情報を読み取るのが、よくある一般的なレジの仕組みだが、大手アパレルメーカーの「ユニクロ」では、商品を指定の場所に置くだけで、自動で何を何点購入したのか、すぐにわかるという非接触タイプのセルフレジを導入している。

2023年6月29 日に投稿された、しぶちん@pmagshibさん「ユニクロのセルフレジってどうなってるか不思議だった。ラベルを眺めてもなんもなさそう。光にかざすと何か模様が。でもあまりに単純だから、これで何10bitも持たせられないよなあ。剥がしてみると、真ん中に0.5mm角程度のチップが!これで読んでたのか。周りの模様は導電材料のアンテナ。スゲー!」というツイートには、非接触タイプのレジの謎を解明する貴重な手がかりとなるラベルの画像が添えられていた。この投稿には、なんと2.1万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。

今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。

非接触タイプのレジの秘密は、商品の特殊な「ラベル」にあった!

ユニクロのセルフレジ
ユニクロのセルフレジ

読者の皆さんの中にも、ユニクロのような非接触で会計が出来るタイプのセルフレジの仕組みが、一体どうなっているのか、密かに気になっていたという方は多いのではないだろうか。

実はその答えは、ツイートの画像にも添付されている特殊な「ラベル」にあったのだ。

ユニクロのラベル
はがしたラベル(画像は「しぶちん(@pmagshib)」さん提供)
ユニクロのラベルについたタグ
真ん中に0.5mm角程度のチップ(画像は「しぶちん(@pmagshib)」さん提供)

ユニクロの全商品に搭載されているこの特殊なラベルは、一般的に「RFIDタグ」と呼ばれているものである。RFIDとは「Radio Frequency Identification」の略で、皆さんが通勤や通学でお使いの交通系ICカードも、RFIDの技術を活用したサービスのひとつだ。

RFID(ICタグ)
こちらが「RFID」が埋め込まれているユニクロ商品ラベル(筆者撮影)

タグ化されたRFIDは、RFIDリーダライタを用いることで通信することが可能となり、従来のバーコードのように直接、見えていなくても、タグの情報を読み取ることが出来るらしい。ユニクロで商品をぐちゃっと適当にレジへ置いても、きちんとひとつひとつの情報を読み取ってくれるのは、上記の特性によるものである。

RFIDタグは、複数のデータを同時にスキャンすることも可能であり、リーダライタを使えば後からデータの書き換えも出来ることから、通常のバーコードに比べるとメリットも盛りだくさんだ。

ひとつあたりのコストは?

このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「この前、自分もGUのタグ開封しました。ズゴイ技術ですよねー」「わかる。父上に教えてもらって、ベリッと剥いだら銀色の物体が出てきてびっくりしたよ。アルミホイルみたいだった。伸びるの不思議」など、自分もRFIDタグの存在をめくってチェックしたことがあるとの声や、「8年くらい前に存在を知った技術でした。ひょっとしたら、もっと前からあるかも」と、意外とRFIDの技術は年数が経っているとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。

投稿者のしぶちんさんは、先ほどのツイートに追記する形で「これ一つ、いくらなんでしょね。」ともコメントしていた。

コスト面に関しては、「…以前は一枚20円程度だったのが、電子回路を直接プリントすることで1円程度になって通常商品で使える様になったとか。」といった声もリプライ欄には寄せられており、RFIDタグはここ数年の間に、急激にコストダウンしたようである。

なお、ユニクロの全商品にRFIDタグが搭載されたのは、2018年かららしいので、その頃にはRFIDタグ1つあたりの単価はすでに随分下がっていたのではないだろうか。

技術は日々進化する

ユニクロのセルフレジのシステムに不思議を感じた投稿者が、その真相に迫るべくラベルを分解して搭載されたRFIDタグを探し出した、という今回のツイート。

近々、ユニクロやGUで買い物をする予定のある方は、購入後にラベルをめくって、RFIDタグの存在を自分の目で確認してみると、おもしろいかもしれない。普段、何気なく利用している物や場所にも、われわれの想像を超えるスゴい技術が使われているのだと思うと、なんだか楽しくなってくるはずだ。

この先も、こうした技術は日々さらなる進化を続けていくだろうことは間違いない。しかし、現在30代前半の筆者はタイムマシンでも開発されない限り、100年後の未来を知るすべはないことだけが、なんとも悔しい限りである。

※サムネイル画像(Image:「しぶちん(@pmagshib)」さん提供)

オトナライフ編集部

オトナライフ編集部

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