2023年7月より、指定コンビニや飲食店などの利用で最大5→7%にポイント還元がアップされた「三井住友カード」。でも、利用方法を間違えると還元率が下がってしまうことも……。しかも、「Vポイントアッププログラム」では、Oliveアカウント連携やSBI証券、SMBCモビットなどの利用で、なんと最大18%も還元されます。そこで今回は、三井住友カードで7%還元、そして18%還元を目指す方法をじっくり解説しましょう!
三井住友カードのポイント還元率が7%にアップされる条件を確認しよう!
「三井住友カード」といえば、コンビニやマクドナルド、ガスト、ドトールなどでタッチ決済すると5%もポイント還元されるお得なクレカとして有名です。
その三井住友カードで23年7月1日からは、ポイント還元率が5%から7%にアップされているのはご存じでしょうか?
●三井住友カード「対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元!」は→こちら
■7%ポイント還元対象店舗
【コンビニ】セイコーマート(タイエー・ハマナスクラブ・ハセガワストア含む)/セブン-イレブン/ポプラ(生活彩家含む)/ローソン(ナチュラルローソン・ローソンストア100・ローソンスリーエフ含む)※ファミマは対象外
【レストラン・カフェ】マクドナルド/サイゼリヤ/ガスト/バーミヤン/しゃぶ葉/ジョナサン/夢庵/その他すかいらーくグループ飲食店(ステーキガスト・から好し・むさしの森珈琲・藍屋・グラッチェガーデンズ・魚屋路・chawan・La Ohana・とんから亭・ゆめあん食堂・桃菜・八郎そば・三〇三含む)/すき家/はま寿司/ココス/ドトールコーヒーショップ/エクセルシオール カフェ/かっぱ寿司
通常のクレカは利用額の0.5〜1%程度のポイント還元ですし、スマホ決済アプリの「PayPay」でも最大2.0%(PayPayカード ゴールド・あと払い時)しかポイント還元されないのに、三井住友カードなら7%もポイント還元されるのですから、使わない手はないでしょう。
しかし、今回の改定では三井住友カードの利用方法によって、ポイントがつかない、あるいは還元率が7%にならない場合もあるのです。この条件についてはこのあと詳しく紹介します。
7%還元をゲットするにはスマホ決済(Apple Pay/Google Pay)が必須に!
そもそも、三井住友カード(NL)のポイント還元率は0.5%です。指定コンビニや飲食店などでタッチ決済すると、+4.5%されて5%還元されますが、クレカを差し込んで決済したり、iDで支払うと+2%(合計2.5%)しかポイント還元されないことになっていました。
それが、2023年7月1日からはキャンペーンのポイント還元率が7%にアップされ、決済方法によるポイント還元率も変更されています。
まず、覚えておきたいのは7%還元されるのは、スマホのApple PayかGoogle Payだけです。クレカのタッチ決済は従来どおり5%還元のまま。それ以外のカード差し込みやiDはポイント還元の加算がなくなってしまいました。
ご利用日 | タッチ決済 | タッチ決済以外 | ||
(Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス) | ||||
スマートフォン※1 | カード現物 | カードの差し込み | iD(※3) | |
(Apple Pay/ Google Pay ※2) | 磁気取引 | |||
2023年6月30日(金)まで | +4.5%還元 | +4.5%還元 | +2%還元 | +2%還元 |
2023年7月1日(土)以降 | +6.5%還元 | +4.5%還元 | ポイント加算対象となりません | ポイント加算対象となりません |
※1)Apple Watchでの支払いも対象になる
※2)Google Pay でMastercardコンタクトレスは利用できない(2023年7月現在)
※3) iD:Apple Pay/ Google Pay でのiD、おサイフケータイでのiD、カード現物のiD
こちらが6月と7月のポイント還元率の変化を表にまとめたものです。7月からはスマホ決済(Apple Pay/Google Pay)のみが7%還元となり、カードのタッチ決済は5%のまま、カード差し込みやiDはポイント還元加算がありません(表は三井住友カード公式サイトのデータを元に筆者が作成)
そこで筆者は、さっそく三井住友カード(NL)をAndroidスマホのGoogle Payに登録してみました。
手順は簡単です。まず、三井住友カードユーザーならインストール必須のポイントアプリ「Vpass」を起動してログイン。
ホーム画面にある「Google Payの設定」をタップし、「iD」ではなく必ず「VISA 設定する」をタップします。あとはSMSでコード認証するだけで、Google Payに三井住友カード(NL)が登録されました。
●三井住友カードVpassアプリ(Android)は→こちら
●三井住友カードVpassアプリ(iPhone)は→こちら
Google Payに三井住友カード(NL)を登録する手順
筆者はよく近所のファミマを利用しますが、三井住友カードのキャンペーン対象外なので、今回はローソンに行ってGoogle Payを使ってみます。
商品をセルフレジに持っていったら、最初に支払い方法で「クレジットカード」を選択。次に商品のバーコード読み込みが終わったら「購入する」ボタンを押し、「携帯・スマホをタッチ」を選択しましょう。
ここで、スマホのGoogle「ウォレット」アプリを起動して三井住友カードを選択し、クレカの決済端末にタッチします。もちろん、スマホの「おサイフケータイ(NFC)」はオンにしておきましょう。
これでGoogle Payでの決済が完了しました。なお、実際にキャンペーンのポイントが加算されるのは8月20日以降になります。
スマホのApple PayやGoogle Payを利用するとき「iDカード」を選択してしまうと、タッチ決済してもポイントは加算されませんので、くれぐれもご注意ください。
なお、2023年7月現在、Google PayにおいてMastercardコンタクトレスは利用できません。
ローソンのセルフレジでGoogle Payでタッチ決済する手順
三井住友カードでは、現在「Vポイントアッププログラム」が展開されており、対象のコンビニや飲食店などで利用すると、最大18%ポイント還元されることになっています。
7%還元でも十分ビックリしますが、いったい何をすれば18%もポイント還元されるのでしょうか? このあと、その条件を確認してみましょう。
●三井住友カード「Vポイントアッププログラム」は→こちら
Vポイントアッププログラムでは、まず、先ほど紹介したスマホ決済により最大7%還元に加え、家族カードの登録で最大5%還元(一人につき+1%)。さらにVポイントプログラムの条件をクリアすることで最大6%還元され、合計で18%還元となります。
まず、「家族の登録」とは三井住友カードを所有する家族を登録をしたら、1人につき1%が加算される仕組みです。上限は5人で最大5%となっていますが、これで5%を達成するのはかなり難しいでしょう。
●三井住友カード「家族ポイント」は→こちら
次に、Vポイントアッププログラムに関しては、下記図のように、Oliveアカウントの契約や住宅ローン、SBI証券口座の保有やSMBCモビットの契約などをすべてクリアすることで最大+6%還元されることになっています。
対象サービス | 還元率 | 達成条件 |
Oliveアプリログイン | 1% | Oliveアカウントに契約のうえ、三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリへ月に1回以上ログイン ※SMBC IDに紐づいていない銀行口座・Vpass IDでのログインは対象にならない |
Olive選べる特典 | 1% | Oliveアカウントの選べる特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択 ※Oliveアカウントランクが一般またはゴールドランクの場合は最大+1%、プラチナプリファードの場合は最大+2%となる ※Oliveアカウントを申し込んだ当月と翌月については、Oliveアカウントのランクに関わらず最大+2%となる |
Olive住宅ローン | 1% | Oliveアカウントにご契約のうえ、三井住友銀行で住宅ローンのご契約 |
SBI証券 | 最大+2% | SBI証券口座を保有し、SBI証券Vポイントサービスに登録のうえ、対象のお取引を実施 |
SMBCモビット | 最大+1% | OliveアカウントおよびSMBCモビットをご契約のうえ、Oliveアカウントご契約口座をお支払い方法にご登録し、ご利用。 |
合計 | 最大6% |
+6%を達成するにはOliveアカウントを作成してVpassに月1回以上ログインで+1%、Oliveアカウントの選べる特典で+1%、SBI証券口座でVポイントサービスに登録すると+1%などとなっています。しかし、住宅ローンやSMBCモビットなどは利用しない人も多いでしょう(表は三井住友カード公式サイトの情報を元に編集部で独自に作成)
●三井住友銀行「Olive(Oliveアカウント)」は→こちら
●三井住友銀行「選べる特典」は→こちら
●三井住友銀行「住宅ローン」は→こちら
●三井住友カード「SBI証券Vポイントサービス」は→こちら
●SMBCモビット「Vポイントアッププログラム」は→こちら
Vポイントアッププログラムの条件には住宅ローンやSMBCモビットの利用も含まれており、このすべてをクリアして最大+6%加算を達成できる人は少ないと思われます。
したがって、三井住友カードで7%以上のポイント還元を目指すなら、少なくともOliveアカウントを申し込んだり、SBI証券の口座を開くことで+3%=10%程度を目指すのが現実的と言えるでしょう。
Vポイントアッププログラムで重要なカギとなるのは「Olive」です。これはOliveアカウントを申し込むことで、Oliveアプリからクレカ機能、銀行口座の残高確認や振込手続き、資産運用が可能になるサービスのこと。
しかし、実際にOliveアカウントを作成するときに、キャッシュカード、デビット、クレジット、 ポイント払い機能が一体となった「Oliveフレキシブルペイ」に申し込むことになります。
それでは、ここでOliveアカウントの取得方法について紹介しましょう。まず、三井住友銀行アプリをスマホにインストールします。
アプリを起動したら「Oliveアカウントを申し込む」をタップしますが、SMBC IDを持っていない人は、最初にSMBC IDアカウントを登録しましょう。
次に、Oliveの口座を開設するので身分証明書の撮影とスマホでの自撮りを行います。このとき、クレカやデビットカード、Vポイント支払い、キャッシュカード機能をまとめた「Oliveフレキシブルペイ」を登録することになります。
ちなみに、SMBC IDやキャッシュカードの暗証番号、フレキシブルペイの暗証番号などの入力がありますので、必ずすべてをメモしておきましょう。
最後にSBI証券の口座開設の案内もあり、23年9月末までに申し込めば1万5,000ポイントももらえます。しかし、筆者はすでにSBI証券の口座を持っていたので申し込めませんでした。
このように、Oliveアカウントの取得には、口座開設、クレカやデビットカード申し込みなどをまとめて行うことになりますので、最低でも15分程度はかかると思います。
●三井住友銀行アプリ(Android)は→こちら
●三井住友銀行アプリ(iPhone)は→こちら
Oliveアカウントを新規に開設する手順
まとめ
いかがでしょうか? 指定コンビニや飲食店の利用で最大7%もポイント還元されるお得な「三井住友カード(NL)」ですが、利用方法を間違えると還元率が下がってしまいますのでご注意ください。
また、「Vポイントアッププログラム」では、最大18%も還元されることになっていますが、これを達成するには家族5人が三井住友カードに加入する必要があるほか、Oliveアカウントの作成が必須となります。
このOliveアカウントの作成は、実質、銀行口座の新規登録、クレカ&デビットカードの新規申し込みをすることになりますのでご注意ください。
ほかにもSBI証券の口座申し込みや住宅ローン、SMBCモビットの申し込みをすべて行って、ようやく18%ポイント還元となるため、現実的には10%程度が限界ではないでしょうか。
ちなみに、クレカの新規申し込みでは5,000〜8,000ポイントくらいもらえるのが当たり前になっています。
18%ポイント還元に釣られて、新規でOliveアカウントを作り、実質3%程度しか増えないのか……と思うと、筆者は何とも言えない徒労感を覚えました。
三井住友銀行の口座すら持っていない筆者からすると、無理せず三井住友カード(NL)で7%還元だけでも十分なような気もします。
もちろん、三井住友銀行を中心にした「Vポイント」にオールインする人なら話は別ですが……。