地下にあるショップや山間部など、スマホの電波が弱くてPayPayでの決済ができないことがありますよね。そのようなときは、仕方なく現金やクレカで支払っている人も多いことでしょう。でも、これからは心配いりません。実は、2023年7月20日から、PayPayはネットに接続できない状態でも決済ができる「オフライン支払いモード」に対応したのです! そこで今回は、ネットに接続していなくても本当にPayPayの決済が可能なのか、実際に筆者が実験してみました。
PayPay最大の弱点だったネット接続なしでの決済がついに可能に!
人気No.1のスマホ決済サービス「PayPay」。2023年6月時点でのユーザー数は5,800万人を越えたそうです。
でも、地下にあるショップやレストラン、山間部などでPayPayを使おうとすると、電波が悪くてネットに接続できず焦ってしまうことがありますよね。
ほかにも、通信障害や大規模災害、SIMの高速データ通信量を使い切って速度制限されているとき、混雑した大規模イベント参加時など、意外とネットが接続しづらくなることはあります。
しかし、今後はそのような心配をする必要はありません。実は、2023年7月20日以降、PayPayは電波が届かずネットに接続できない状況でも「オフライン支払いモード」で決済できるようになったのです!
ただし、1回の決済では最大5,000円まで、1日2回までに限定されます。また、オフライン支払いモードで決済しても「PayPay!」という決済音は鳴らず、PayPay残高が上限金額になるなどの制限はあります(クレジット(旧あと払い)なら1回5,000円まで決済可能)。
■PayPayオフライン支払いモードの制限
【金額制限】1回最大5,000円
【回数】1日2回まで
【上限】PayPay残高が上限
※クレジット(旧あと払い)は5,000円まで
【対応店舗】ストアスキャン方式のお店
※店舗によるバーコード読み取りのみ
【決済音】決済音は鳴らない
●PayPay「「PayPay」に国内主要コード決済初、インターネットにつながっていなくても決済ができる機能(特許出願中)を搭載!」は→こちら
なお、現在PayPayでオフライン支払いモードが利用できるのは、大手コンビニなどの「ストアスキャン方式」のレジがあるお店だけです。
QRコードをスマホで読み込んで支払う、「ユーザースキャン方式」を採用する個人商店などでは利用できませんのでご注意ください。
このように多少の制限があるとはいえ、ネットに接続できないときでもPayPayで決済ができるのは、かなり便利でしょう。
ネットに接続できなくても決済ができるPayPayの「オフライン支払いモード」ですが、筆者はあえてネット接続を完全にオフにして、近所のコンビニの買い物で試してみました。
ネット接続をオフにしてPayPayを起動すると、ホーム画面に「インターネットに接続できません 5,000円までのバーコード決済が可能です」と表示されます。
その状態で、いつもどおりコンビニのセルフレジに行って商品のバーコードを読み込み、決済時にハンディスキャナーでPayPayのバーコードを読み込んでみます。
すると、「PayPay!」という決済音はせず、画面には何の変化もなく静かに支払いが完了したのです。
決済音がしないので、こちらを見つめる店員さんに怪しまれないかと、少しだけドキドキしましたが、レシートも発行されてしっかり決済できたようです。
その後、自宅に帰ってからネットに接続すると、即座にスマホ画面に「決済が完了しました」という通知が届きました。これでオフライン支払いモードでの決済が完了したことになります。
PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順
まとめ
いかがでしょうか? 1回最大5,000円、1日2回まで、そしてストアスキャン方式のお店のみという制限はありますが、ネットがつながらない状況でもPayPayで決済できるのは、本当に便利ですよね。
とくに最近は、通信障害や大規模災害、大型イベントでの混雑時、あるいは高速通信のデータ通信量を使い切って制限制限されているときなど、ネットに接続できない場合もあります。
みなさんも、万一のときに備えて、あえてネット接続をオフにして、一度試してみてはいかがでしょうか? ちょっとドキドキしますが……。