相次ぐトラブルで何かと話題のマイナンバーカード(以下マイナカード)ですが、マイナカード取得者が最大2万ポイントももらえる「マイナポイント第2弾」が、いよいよ23年9月末で終了されるのはご存じでしょうか? もし、23年2月末までにマイナカードを申請済なのに、まだマイナポイントをもらっていない人は、急いで手続きを行いましょう。そこで今回は、今からマイナポイントを確実にもらう方法と注意点を紹介します。
そもそもマイナポイントって何? 誰がもらえるの?
「マイナポイント」とは、マイナンバーカードを取得した人に最大2万円相当のポイントが付与される国の制度です。
しかし、マイナンバーカードを取得しただけはマイナポイントはもらえず、自ら申し込む必要があるのですが、そのマイナポイント第2弾の申込期限がいよいよ2023年9月末に迫ってきたのです。
●マイナポイント第2弾(公式)は→こちら
マイナポイントには3種類あり、第1弾でも実施された「キャッシュレス決済」で最大5,000ポイント(利用額の25%)に加え、第2弾では「健康保険証の利用申込み」と、「公金受取口座の登録」で各7,500ポイント(計1万5,000ポイント)が追加され、この合計が2万ポイントになります。
マイナポイント第2弾については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
■マイナポイント第2弾
【マイナカード申請期限】2023年2月末
※申請をした日が2月末なら、まだカードを受け取っていなくてもOK
【マイナポイント】
[1]キャッシュレス決済=最大5,000ポイント(決済金額の25%・上限5,000ポイント)
[2]健康保険証の利用申込み=7,500ポイント
[3]公金受取口座の登録=7,500ポイント
※[1]〜[3]の合計で最大2万ポイント
ただし、マイナポイントがもらえるのは、2023年2月末までにマイナンバーカードを取得した人だけです。それ以降に申請した人は、手元にマイナカードがあってもマイナポイントはもらえませんのでご注意ください。
松本剛明総務大臣の記者会見(令和5年8月25日)によると、23年2月末までにマイナカードを申請してマイナポイントを申し込んだのは7,000万人超。その一方で約2,000万人がまだマイナポイントを申し込んでいないとのこと。
せっかく2万円ものマイナポイントをもらえる権利があるのに、何もしないでいるのはもったいないので、今すぐマイナポイントの申請手続きを行いましょう。
●総務省「松本総務大臣閣議後記者会見の概要(令和5年8月25日)」は→こちら
どうすればマイナポイントがもらえるの?
まず、2023年2月末までにマイナカードの申請をしているのに、手元にマイナカードがない人は、今すぐ役所に受取りに行きましょう。
マイナカードは原則本人が役所に出向いて受け取る必要があり、役所によっては事前予約しないとダメな場合もあります。
もし、マイナカードが手元にあるなら、スマホから自宅でマイナポイントの申請ができますので、すぐに申し込みましょう。
とはいえ、スマホが苦手な人にとって、マイナポイントの申請は正直面倒ですし、スマホがNFC(おサイフケータイ)に非対応だと申請できません。
家族でスマホに詳しい人がいたら、代わりに申請作業をしてもらうか、それが難しいようなら、ローソンのマルチコピー機やセブン銀行ATMといった「マイナスポット」を利用しましょう。
マイナポイントの具体的な申請方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
マイナポイントでは、登録されているキャッシュレス決済事業者のなかから、自分が使いやすいものを選んで申し込むことになります。
そのため、もらえるポイントは申し込んだ決済事業者のものが付与されます。たとえば、PayPayならPayPayポイント、au PAYならPontaポイントがもらえるのです。
マイナポイントの申請で注意したいのが、決済事業者によっては2023年9月30日よりも前に申し込みを締め切る場合があることです。
これは、マイナポイント第2弾公式サイトの「現在受付可能な決済サービス」で確認できますが、たとえば「楽天Edy」の申し込み終了日時が9月12日夜11時59分まで、クレジットカードの「JCB」は9月20日夜11時59分です。
ほかにも、メジャーどころのau PAY、PayPay、majicaなども9月30日ではなく、9月29日の夜11時59分までとなっているのです。
●マイナポイント第2弾「現在受付可能な決済サービス」は→こちら
決済事業者 | 申込締切日 | 決済・チャージ期限 | 事前登録 | 受取方法 |
楽天カード | 9月30日 | 9月30日 | 不要 | 自動受取 |
JCB | 9月20日 | 9月30日 | 有 | 自動受取 |
PayPay | 9月29日 | 9月30日 | 不要 | 自動受取 |
au PAY | 9月29日 | 9月30日 | 不要 | 自動受取 |
d払い ※1 | 9月30日 | 9月30日 | 不要 | 自動受取 |
楽天ペイ | 9月30日 | 9月30日 | 不要 | 自動受取 |
Suica ※2 | 9月30日 | 9月30日 | 有 | 自動受取 |
WAON | 9月30日 | 9月30日 | 不要 | 手動受取 |
nanaco | 9月30日 | 9月30日 | 不要 | 手動受取 |
楽天Edy | 9月12日 | 9月24日 | 不要 | 手動受取 |
※1 パソコン等からの申込締切日は9月29日まで
※2 受取りはJRE POINT。Suicaにチャージするには手続きが必要
こちらは代表的なマイナポイント決済事業者の締め切りや条件などをまとめたものです。決済事業者によって条件が違うのが分かると思います(マイナポイント第2弾公式サイトの情報を基に編集部作成)
また、キャッシュレス決済の最大5,000ポイントを受け取るには、申込後に各決済事業者が規定した期限までに2万円分を決済あるいはチャージする必要があります。
たとえば、スマホ決済アプリなら一気に残高チャージを2万円することで25%分の5,000ポイントがすぐにもらえますが、クレジットカードなどは、2万円以上の買い物をしないと満額の5,000ポイントがもらえないのです。
ほかにも、マイナポイントを受け取るために、事前申し込みが必要な場合もあります。たとえば、JR東日本の「Suica」はJRE POINTにSuicaの登録が必要になります。
JRE POINTは、駅ビルなどではそのまま支払いに使えますが、Suicaにチャージして使うにはひと手間必要になります。詳しくはこちらの記事でご確認ください。
さらに、WAON、nanaco、楽天Edyといった電子マネー系は、買い物やチャージを行っても、自分で手続きを行わないと、ポイントが受け取れない場合がありますので、ご注意ください。
ちなみに、健康保険証の利用申込みと公金受取口座の登録は、申請するだけですぐにそれぞれ7,500円を満額受け取れます(合計1万5,000ポイント)。
申請は「マイナポータル」からできますが、決済業者のアプリから両方とも連携して行うことができるので、まとめて手続きを済ませておきましょう。
●マイナポータル(公式)は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? 今回は、いよいよ締め切りが23年9月末に迫ってきた「マイナポイント」の受取り方について解説しました。
せっかく23年2月末までにマイナカードの申請を済ませているのなら、2万円をもらえる権利が確定しているので、面倒くさがらずに今すぐマイナポイントの受取手続きを行いましょう。