世の中で市販されているケーブルには、電圧や用途、形状などによってさまざまな種類が存在する。小型の家電製品が年々コードレス化し、USBによる充電が主流となった昨今、ご家庭におけるケーブル類は増える一方なのではないだろうか。
2023年10月15日に投稿された、ラムダ ラムダ技術部@yoideaさんの「見る人が見れば怒りそうなケーブル類をコレクションしてる」という書き込みには、いくつかのケーブルを撮影した写真が添えられていた。この投稿には、4800件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
見る人が見れば怒りそうなケーブル類をコレクションしてる pic.twitter.com/KTe9TW8LJh
— ラムダ?ラムダ技術部 (@yoidea) October 15, 2023
写真のケーブル類は一体、何がダメなの?
写真に撮影されたラムダ ラムダ技術部さんのコレクションは、一見なんの変哲もないケーブルのようにも思えるが、実はこれらすべてが規格違反品と呼ばれるものなのだ。ご存じの方も多いかもしれないが、Type-Cを変換するタイプのアダプタは、基本的に規格違反とされている。
一体なぜ、これらのケーブル類が規格違反に該当するのかと言うと、USB PDで定められている電圧のパワールールが守られていないからなのだ。パワールールを守っていない状態のケーブルを電子機器に接続すると、破損や発火などの事故につながる恐れがあるので注意してほしい。
勝手に規格外のケーブルを作成したメーカーの罪は大きいが、規格違反品のケーブル類は使ってみるとたしかに便利だというのもまた事実。万が一、これらのケーブル類を使用して何か起こっても、自己責任といったところである。
「自分も似たようなものを持っている」との声
この投稿を読んだネットユーザーたちからは、「CメスーAオスめっちゃ欲しい」と写真で紹介されたケーブルが気になるといった声や、「あっ…自分も似たようなもの持っていますわ…いまだに使ったことはないですが()」と、投稿者と同様に規格外のケーブルを自分もコレクションしているとの声など、さまざまなコメントが返信欄には寄せられていた。
中には「自分もAーAならたくさん持っています(2つのPCで1つのキーボードをスイッチ1つで使い回せる機器について来た)」「SanDiskが公式でtype-Cをtype-Aに変換するアダプターつけてくれているけど駄目だったのか…」といった声もあり、家電製品を購入した際に、規格違反のケーブルがついてきた、との声も多くあがっている。
さすがに大手の家電量販店では販売されていないが、こうしたケーブル類はネットだと簡単に買えてしまうのが現状だ。そもそも規格違反品だと気がつかないまま購入した人の方が、実際のところは多いかもしれない。
すでにお持ちの方は取り扱いに注意
規格外のケーブル類をコレクションしているというエピソードを紹介した今回の投稿。皆さんの中にも、普段からこれらのケーブルをお使いの方がいらっしゃるのではないだろうか。
ネット上では「結構、便利なんだよな…これ。」「一家に一本は欲しい規格違反」「真ん中のやつのような両面刺しできるやつ本当に便利ですね!」と比較的肯定的な意見が相次いでいるが、規格違反品と言われるだけあり、パワールール違反を犯した危険物には間違いないので、お持ちの方は取り扱いに十分注意してほしい。
基本的に規格違反品のケーブルは、中国製のよくわからないメーカーが発売していることが多いので、筆者はなるべく手を出さないように気を付けている。とはいえ、100円ショップやネット通販などには、しれっと紛れ込んでいる可能性も高いので、何も知らずに買ってしまうのだけはなんとか避けてほしいものだ。
※サムネイル画像(Image:「ラムダ ラムダ技術部(@yoidea)」さん提供)