物価高や円安の時代に強い味方となってくれるのが、フリマアプリだ。誰かにとっての不用品が、お手頃な価格で自分にとっての必需品となる。一時期の断捨離ブームに乗っかってフリマアプリデビューをしてみたところ、なんだかんだで欲しいものがあった時は、まずフリマアプリを検索してみる習慣がついた方も多いだろう。
廃盤になった限定品や急に必要になったものを購入できるというのも魅力の一つではあるが、なんといってもフリマアプリ最大の魅力は「値段の安さ」だ。現実のフリーマーケット同様に値引きや、ディスカウントの依頼が気楽にできることがユーザーの心を掴んで離さないポイントだろう。
しかしだ。今回Xでは衝撃のメルカリ商品が話題になっているという情報が寄せられた。フリマアプリの王様であるメルカリで起こった珍事とは。
絵画オークションが開催中!? 小さなアーティストの芸術が爆発
メルカリで今話題となっている衝撃のアイテムを紹介してくれているのは、アザミちゃん11m @azami_818さんのポストだ。
メルカリが絵画オークション会場になってる pic.twitter.com/Qt0aph81zi
— アザミちゃん11m ??? (@azami_818) December 18, 2023
42万円超えの絵画ということで、さぞ有名な画家による作品かと思いきや、なんとこちらは2歳児の作品というから驚きだ。ある父親がわが子の作品のなかに見出だした潜在能力に対して授けた値段に「42万円!?」と驚いてしまった筆者はまだまだ若輩者であるということか。
なんと小さな天才画家の才能に心を奪われたユーザーから、どんどんと「安すぎる」のコメントが殺到し、オークションさながらに値段が釣りあがっていっているのだ。
メルカリやフリマアプリを見ていても、めったにありえない「値上げを希望する声」に、Xのユーザーも「おもしろい人たち」「見に行ったらすごいことなっていた笑」と、衝撃を受けた様子である。
「売り切れても困らない」が珍現象の理由?
基本的にフリマアプリは、一期一会の出会いを楽しむものである。値切って安く手に入れたい気持ちはあるものの、売り切れてしまったらもう手に入らない。絶妙な駆け引きを楽しむ買い物スタイルは、普段の生活ではなかなか味わえない。
しかしながら今回、アザミちゃん11m @azami_818さんのポストで紹介されている商品に関しては、まだまだ世の中に浸透していない海の物とも山の物ともつかない絵画だ。もちろん、将来的に50億円の価値を持つ可能性もゼロではないが、筆者と同じように一般的なユーザーに絵画の目利きという力はない。
ただどうにかして、このユニークな芸術作品に目を留めたというサインとして「素敵なのでこんな安い値段ではもったいないですよ」「自分は購入できないけど、オンライン作品なので値上げしてください」という趣旨のコメントが殺到し、「では値上げします」のという絵画オークションのような状況が誕生してしまったと考えられる。
なお、12/22 0時現在では117件のコメントでのやり取りが発生した結果、485,000円にまで値上がりしている。アザミちゃん11m @azami_818さんのポストから約3日で6万円の値上がりを果たしたということになる。芸術とは恐ろしい。
メルカリのコメント欄におけるやり取りを、ただチェックしてみるだけでもおもしろいが、やはり気になるのは、実際にこの絵が落札されるときはくるのかという点である。バンクシーではないものの、ここまでSNSで話題になったということで、作品自体が持つストーリー性に対して、今後も高い評価が寄せられそうなこの作品。
資金に余裕のある方はこの作品に関係する珍事の思い出を楽しむと同時に、記念品としてぜひこの絵画の購入を検討されてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「アザミちゃん11m(@azami_818)」さん提供)