最近のスマホはイヤホンジャックがなく、音楽を聴くときにワイヤレスイヤホンを使うことが多いと思います。無線と有線にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、エディオンからケーブルの着脱が可能で無線でも有線でも使える画期的な2WAYイヤホン「e angle 2WAYイヤホン ANGEPA12MK」が発売されています。そこで今回は、実際に筆者が購入して使い勝手や音質などをレビューしましょう。価格は1万円以上しますが、果たして“買い”なのでしょうか?
エディオンから無線でも有線でも使える2WAYイヤホンが登場!
アナタはスマホで音楽を聴くとき、無線・有線どちらのイヤホンを使っていますか?
もっとも、最近のスマホはイヤホンジャックがないので、ケーブルのないワイヤレスイヤホンしか選択肢がないことも多いと思います。
まず、ワイヤレスイヤホンはケーブルがないので非常にスマートに使えますが、常にバッテリー切れの心配がありますし、イヤホン本体や充電器を失くしてしまうリスクもあります。
また、安い製品はどうしても音質が悪く、ワイヤレスで高音質を追求すると数万円することも珍しくありません。
これに対し、イヤホンジャックがあるスマホなら有線イヤホンを利用できます。もちろん、スマホとケーブルでつなげて使うため、ケーブルが絡んだりして煩わしい場合もあります。
しかし、有線イヤホンは低価格でも音質がいい製品が多いのが特徴です。たとえば、ダイソーで330円程度の製品でもかなり高音質でビックリしますし、550円も出せばなんとハイレゾ対応製品まで購入できるのです。
そのようななか、家電量販店のエディオン(EDION)から、ケーブルの着脱が可能で無線でも有線でも使える2WAYイヤホン「e angle 2WAYイヤホン ANGEPA12MK」が発売されています。
価格は1万1,800円とやや高めですが、無線と有線の両方のイヤホンを個別に用意することを考えれば、高過ぎるというわけではありません。
そこで筆者は、さっそく自腹で購入して実際に使ってみました。果たして音質や使い勝手はどうなのでしょうか?
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多機能で親切設計! 付属品も多くて使い勝手はかなりいい
それでは、エディオン「e angle 2WAYイヤホン ANGEPA12MK(以下2WAYイヤホン)」で音楽を聴く前に、気になるスペックを確認しておきましょう。
まず、イヤホン本体はBluetooth 5.2に対応しており、対応コーデックはSBC以外に高音質なAACにも対応しているので、音質は期待できそうです。
再生時間はイヤホン本体と充電ケースで最大6.5時間。充電ケースでイヤホンを2回フル充電にできるようで、イヤホン本体のみでは2時間程度の再生時間になります。
■エディオン「e angle 2WAYイヤホン ANGEPA12MK」のスペック
【Bluetooth】Ver.5.2
【ドライバ】6mmダイナミックドライバー
【対応プロファイル】A2DP/HFP/AVRCP
【対応コーデック】SBC/AAC
【再生可能時間】最大6.5時間(充電ケース含む)
【充電時間】約1.5時間(イヤホン本体/充電ケース)
【充電端子】USB Type-C
【電池容量】イヤホン本体片側45mAh/充電ケース400mAh
【マイク】MEMSマイク(イヤホン本体)/ECMマイク(有線ケーブル)
【マルチペアリング】〇(8デバイス)
【マルチポイント】〇(2デバイス)
【付属品】USB Type-Cケーブル/有線ケーブル/取扱説明書/イヤーピース(S/M/Lサイズ)
【価格】1万1,800円(税込)
2WAYイヤホンに付属する有線ケーブルは1.2mでマイク付き。イヤホン本体との接続はMMCX方式で、SHUREのケーブルが交換できるイヤホンと同じ方式です。音楽プレイヤーとは3.5mmのイヤホンジャックで接続可能となっています。
また、有線ケーブルを収納できる専用ポーチも付属するので、ケーブルを持ち歩いても失くす心配はないでしょう。
さらに、イヤーピースも予備を含めS/M/Lサイズが同梱されているので、自分の耳にフィットするイヤーピースを利用できるのもうれしいポイントですね。
気になる無線と有線の切り替え方法は?
2WAYイヤホンで最大のポイントとなるのが、無線でも有線でも利用できる点ですが、その切り替え方法を確認しておきましょう。
と言っても有線化には面倒な手順は必要なく、ワイヤレスイヤホン本体と有線ケーブルの接続はMMCX端子をつなぐだけです。これなら、外出先でも無線と有線の切り替えを簡単にできますね。
2WAYイヤホンで特筆すべき点はほかにもあります。それは「マルチポイント」に対応していること。
マルチポイントとは、同時に複数の機種でBluetooth接続できる機能。この2WAYイヤホンの場合は2デバイスまで同時に接続することが可能となっています。
しかも、自動切替機能も搭載されているので、プレイヤーで音楽を聴きつつ、スマホに着信があったら自動で着信に切り替わるという親切設計です。
ちなみに、有線接続時には無線接続のようにマルチポイント接続はできません。有線ケーブルで接続したデバイスの音しか聴けないのでご注意ください。
なお、2WAYイヤホンにはマイクも搭載されています。急にスマホに着信があっても慌てることなく、そのまま通話することが可能となっています。
2WAYイヤホンとスマホをBluetoothで接続する方法を確認しておこう!
エディオンの2WAYイヤホンを無線で使うには、当然、スマホや音楽プレイヤーとBluetoothでペアリングする必要があります。
今回はiPhone 13を利用してBluetoothでの接続方法を確認しておきましょう。
まず、2WAYイヤホンを充電ケースから取り出すと、すぐにBluetooth接続モードになります。
次に、スマホの設定を開いたらBluetoothをオンにして、新しいデバイスを検索。「eangle ANG-EP-A12-MK」を選択してペアリングすれば、すぐに接続されて音楽を聴けるようになります。
スマホとBluetoothでペアリングする手順
2WAYイヤホンを無線と有線でそれぞれの音質を聴き比べてみる!
それでは、エディオンの2WAYイヤホンを使って実際にスマホで音楽を聴いてみましょう。まずは、ワイヤレスイヤホンとして使ってみます。
まず気になるのが、低音がボヤっとして膨らんでいること。低音がガンガン響くドラムンやオーケストラでは、それが強調されてしまうので、イコライザなどで調整する必要があるでしょう。
しかし、中音~高音に関してはなかなかいい感じなので、ボーカル曲や打ち込み系とは相性がいいと思います。
ちなみに、イヤホン本体のタッチ操作を行うと音声案内が流れるのですが、合成音声ではなく肉声だったのは意外でした。さらに日本語の案内だったので非常に使いやすいでしょう。
マイクは左右どちらのイヤホンにも搭載されているので、片耳モードでも通話が可能です。通話時の音声も普通の電話と遜色ありません。
これなら、テレワーク時にパソコンのヘッドセットとしても利用できますね。
次に有線接続で音楽を聴いてみます。iPhone 13にはイヤホンジャックがないので、音楽プレイヤーは筆者愛用のiBasso「DX160」を使用しました。
2WAYイヤホンを有線で接続すると、DX160の出力が高めなので音が大きくなります。しかし、音質は無線接続時のように低音のボヤっとした感じは解消されず、同じような音質でした。
また、有線接続するとイヤホン本体のタッチ機能などが使えなくなるので、音量調整や再生・一時停止などができなくなります。
しかし、ケーブルにマイクが搭載されているため、通話だけは可能でした。イヤホンジャックが搭載されているパソコンにつなげば、ヘッドセットとしても使えるので利用範囲はけっこう広いでしょう。
マイク性能は、ケーブルについているマイクのほうが無線接続よりも口元に近いので、声が大きくなったように感じます。
有線接続時の最大の利点と言えば、やはり遅延がまったくないこと。試しに入力タイミングがシビアな音ゲーを遊んでみましたが、遅延はまったく感じませんでした。
まとめ
いかがでしょうか? 今回は無線でも有線でも使えるエディオンの2WAYイヤホン「e angle 2WAYイヤホン ANGEPA12MK」を実際に購入して使ってみました。
価格が1万円超とやや高価ですが、予備のイヤーピースや専用ポーチまで付属していますし、AACやマルチポイントに対応するなど、かなり多機能な商品なので、この価格も納得できると思います。
何よりも、これ1台で無線と有線の両方のメリットを使い分けられるのは大きな利点でしょう。
音ゲーを遊ぶときは有線、音楽を聴くときは無線と使い分け、さらにテレワークではパソコンと有線でつないで、オンライン会議というマルチな使い方ができるのが画期的です。
少し残念だったのは音質です。低音が膨らみ気味なので、自分好みにイコライザーで調整する必要があるでしょう。
とはいえ、最近は1万円も出せばかなり高音質のワイヤレスイヤホンを買えるのが悩ましいところ……。
もし、普段から無線イヤホンと有線イヤホンを両方を持ち歩いているなら、2WAYイヤホン1台だけで済ませるのもアリかもしれませんね。