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【2025年最新版】人事評価システムおすすめ15選|導入メリットと比較ポイントを徹底解説

2025.07.31 2025.07.30 17:32 IT
「Unsplash」より
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「その人事評価、きちんと機能していますか?」

不透明な基準や場当たり的な評価運用は、社員の納得感を損ね、離職や訴訟リスクにもつながりかねません。近年はコンプライアンス違反や情報管理の不備が企業の信用を大きく揺るがすなか、人事評価制度にも「正当なプロセス」と「管理体制」が強く求められています。

  • ☑️ 評価の基準があいまいで現場任せになっている
  • ☑️ Excelや紙による管理が属人化・煩雑化している
  • ☑️ 評価と給与・育成が紐づいていない

こうした課題を解決する手段として、人事評価システムの導入が広がっています。評価制度をデジタルで一元管理することで、制度の整合性を保ち、評価の運用ミスや管理負荷を軽減することが可能に。個人情報の管理体制強化にも寄与します。

本記事では、人事評価システムの基本機能や導入メリット、比較すべきポイントに加え、2025年最新版のおすすめ人事評価システムをご紹介します。評価制度の運用に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

人事評価システムとは?導入する必要性と基本機能

人事評価システムとは、目標管理や評価ワークフロー、評価結果の蓄積・分析までを一元化できるSaaS型の人事支援ツールです。近年、紙やExcelによる運用には以下のような限界があり、人事評価業務のデジタル化が急速に進んでいます。

  • 属人化による運用のばらつきや制度の形骸化
  • 集計作業や確認業務の負荷が大きい
  • フィードバックや過去の評価が確認しづらい
  • ファイルの紛失・誤送信など、情報管理のリスク

特に評価情報は、給与・昇進・異動に関わる極めて重要な個人情報です。紙書類の紛失や、社内共有フォルダでの無防備な管理は、コンプライアンス違反や情報漏えいリスクを引き起こしかねません。システム導入により、アクセス制限やログ管理を徹底し、企業の信頼性維持にもつながります。

以下は、人事評価システムに共通する代表的な基本機能です。

機能カテゴリ 概要
従業員情報の管理 基本情報、職務経歴、スキル、評価履歴、研修履歴などを一元管理。人材育成や異動計画に活用可能。
目標・進捗管理 MBOなどに基づく目標設定と進捗の記録、面談履歴の保存。達成状況の可視化により、早期の課題発見を支援。
評価入力・承認フロー 評価シートの配布・入力・承認プロセスを自動化。評価者設定やステータス管理により、ミスや漏れを防止。
柔軟な評価制度設計 評価テンプレート、評価軸・配点設定により、自社制度に合わせた評価運用が可能。MBO、コンピテンシー、360度評価などに対応。
データ分析・レポート 評価結果をグラフやレポートで可視化。人材分布や部署別傾向などを分析し、戦略的人事に活用。
他システムとの連携 給与・勤怠・人材管理システムなどと連携し、業務全体の効率化と整合性のある人事運用を実現。
セキュリティ・アクセス管理 個人評価情報の閲覧権限やログ管理を徹底し、情報漏えい・不正閲覧のリスクを低減。

人事評価システムの主な導入メリット4つ

人事評価システムは、単に評価業務を効率化するだけでなく、組織の制度運用の質を高め、従業員の納得感や育成にもつながる重要なツールです。ここでは、企業が導入することで得られる代表的なメリットを4つに整理してご紹介します。

メリット1:評価業務の効率化で担当者の負担を削減

紙やExcelでの運用では、評価シートの配布・回収、進捗管理、集計・分析、催促連絡など、膨大な手作業が発生します。人事評価システムを導入すれば、評価フローの自動化や集計の即時化が可能になり、評価担当者や管理職の業務負担を大幅に軽減できます。

特に複数階層・複数拠点を持つ企業では、ワークフロー管理やリマインド機能によって、評価の遅延や漏れも防げます。

メリット2:公平・透明な制度設計で従業員の納得感向上

評価制度に対する従業員の不満は、納得できない運用や基準の不明確さから生まれがちです。人事評価システムを活用することで、評価基準・評価者・手続きが一貫して管理されるため、制度としての公正性が確保されます。

さらに、上長による評価内容やコメントが記録に残ることで、「どのように評価されたか」が見える化され、従業員の不信感を抑え、納得度を高めることにもつながります。

メリット3:人材データ活用による戦略的な配置・育成

システム上で蓄積される人材データ(目標達成状況、スキル、過去の評価結果、面談履歴など)は、単なる評価記録にとどまりません。これらを分析することで、配置転換の判断や後継者育成、昇格要件の見直しといった戦略的人事に活用できます。

従来は属人的な判断に頼らざるを得なかった人事配置も、データに基づいた根拠ある意思決定へと進化します。

メリット4:コミュニケーション促進でエンゲージメント向上

人事評価システムを通じて、目標設定や評価の場面で上司と部下が定期的に対話する機会が生まれます。1on1面談や評価コメントの記録機能などにより、日常的なフィードバックや育成のサイクルが仕組み化される点も大きな魅力です。

これにより、評価が一方通行にならず、従業員が自分の成長を実感できる環境が整い、エンゲージメントの向上にもつながります。

人事評価システムの選び方|比較するべき5つのポイント

人事評価システムは各社で機能や設計思想が大きく異なり、自社の課題や評価制度に合わないツールを選ぶと、運用に支障が出るリスクがあります。導入後の定着・効果を高めるためには、以下の5つのポイントを意識して比較・検討することが重要です。

① 目的別にタイプを選ぶ(評価特化型 vs タレントマネジメント型)

まず確認すべきは、「何を目的に人事評価システムを導入するか」です。大きく分けて以下の2タイプがあります。自社にふさわしい方を選びましょう。

タイプ 特徴 向いている企業
評価特化型 評価業務に特化し、目標設定・評価シート配布・集計・レポートまでを効率化。必要機能をコンパクトに実装。 評価制度はある程度整備済みで、運用の効率化を狙う中小〜中堅企業
タレントマネジメント型 評価に加えて、スキルやキャリア志向、研修履歴などを統合管理し、配置・育成戦略までサポート。 人材情報を戦略的に活用したい企業/評価制度と育成・配置を連動させたい企業

② 自社の人事制度に柔軟対応できるか

システムが自社の評価制度と合わなければ、導入しても定着せず、むしろ業務負担が増えるケースもあります。重要なのは、以下のような柔軟性があるかどうかです。

  • 評価項目・配点・評価段階などを自社ルールに合わせて設定できるか
  • 評価者(上長、一次、二次など)の構成やフローを自由に設計できるか
  • 評価期間や評価サイクル(年1回、年2回、通年型など)への対応

このような柔軟性があれば、現場への混乱を最小限に抑えながら、今ある制度をそのままスムーズにシステム化できるでしょう。

代表的な人事評価制度の種類と効果

自社制度との相性を見極めるためには、主要な人事評価制度の特徴や狙いを理解しておくことも重要です。人事評価システムの導入は、評価業務だけでなく制度そのものを見直す良いきっかけにもなります。

制度タイプ 概要 主な目的
MBO(目標管理制度) 個人ごとの数値・行動目標を設定し、達成度で評価する 成果志向の評価、モチベーション向上
コンピテンシー評価 職務ごとに求められる行動特性を軸に評価する スキル開発、定性的な評価の可視化
360度評価 上司・同僚・部下など複数の関係者から評価を受ける 多面的な視点の導入、リーダー育成
バリュー評価・行動指針評価 企業理念や行動規範に対する実践度を評価 組織文化の浸透、行動改善

③ 操作性の高さと利用者の使いやすさ

せっかくシステムを導入しても、評価者や従業員が使いにくければ運用は定着しません。管理職だけでなく現場社員や一般職も関わる業務であるため、利用者のITリテラシーや業務状況に配慮した設計が重要です。

  • 評価シートの入力が直感的に行えるか
  • スマホやタブレットでも操作可能か
  • システム内でコメント・リマインドができるか

また、記入項目が多すぎたり、指示が曖昧で何を書けばよいかわからないといった状況では、空白=マイナス評価というプレッシャーが生まれ、制度全体への不信やストレスの原因にもなります。

④ 初期費用・ランニングコストのバランス

クラウド型システムは「初期費用+月額課金」が一般的です。単にコストを抑えるだけでなく、費用に対してどれだけの業務改善効果や人材活用効果が見込めるかを冷静に見極めることが大切です。

  • 初期導入費・設定費はかかるか?
  • 利用人数単位での従量課金か?固定料金か?
  • 評価以外の機能(労務・タレントマネジメント)を含めると総額はいくらか?

また、評価回数や評価者数が多い企業では、費用が変動しやすい課金体系にも注意が必要です。

⑤ サポート体制と他システムとの連携可否

人事評価は個人と向き合う必要があり、企業ごとに制度やフローも異なるため、サポート体制の有無は導入成功の鍵になります。導入時の初期設計支援だけでなく、運用後の制度見直しやトラブル対応まで、継続的に伴走してくれるベンダーを選びましょう。

また、他の人事システム(勤怠・給与・人材DBなど)と連携できるかも重要です。データの二重入力や齟齬を防ぎ、スムーズな人事運用を実現します。

人事評価システムおすすめ15選

人事評価システムには、大きく分けて「タレントマネジメント型」と「評価特化型」の2タイプがあります。ここでは、それぞれの特徴に応じたおすすめの人事評価システム15選をタイプ別に紹介します。

人材データベースとしてシステムを使うなら

▶︎【タレントマネジメント型】おすすめ人事評価システム8選

評価制度だけのシンプルな使い方をするなら

▶︎【評価特化型】おすすめ人事評価システム7選

【タレントマネジメント型】おすすめ人事評価システム8選

人事評価に限らず、人材マネジメント全体を視野に入れた企業には、タレントマネジメント型のシステムがおすすめです。ここでは、機能性・拡張性に優れた注目の8サービスを紹介します。

カオナビ|顔写真で人材を直感的に把握!タレントマネジメントのパイオニア

カオナビ出典:公式サイト

提供会社 株式会社カオナビ
対応評価制度 MBO、コンピテンシー評価、360度評価 など
主な機能 顔写真付き人材DB、目標管理、評価管理、配置シミュレーション、組織分析、アンケート機能
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
カオナビの強み
  • 顔写真付きで直感的な人材把握が可能
  • 評価から配置・育成まで人事業務を一貫して支援
  • 導入実績4,000社以上・定着支援とサポート体制が充実
導入すると良い企業
  • 部門横断で人材情報を把握したい企業
  • タレントマネジメントを段階的に整備したい企業
  • 管理職がチームを戦略的に管理・育成したい企業

カオナビは顔写真をベースにした人材データベースと直感的な操作性が特徴のクラウド型タレントマネジメントシステムです。目標設定・評価管理に加え、組織分析やアンケート機能など、人材配置・育成・リスキリングを含む戦略的人事に対応可能。

実績は4,000社超で、サポートやユーザーコミュニティも豊富なため、初めての導入でも安心。運用の定着率も高く、制度設計から運用まで一貫した支援体制が整っています。

HRBrain タレントマネジメント|人材データ管理から分析までシームレスに

HRBrain タレントマネジメント出典:公式サイト

提供会社 株式会社HRBrain
対応評価制度 MBO、OKR、コンピテンシー評価、360度評価 など
主な機能 目標管理、評価シート、1on1、タレントDB、スキル管理、組織図・配置シミュレーション、アンケート、分析ダッシュボード
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
HRBrainタレントマネジメントの強み
  • 評価・育成・配置を一貫管理できる柔軟な設計
  • スキル可視化や組織診断などデータ活用に強み
  • シンプルな操作性で制度が現場に定着しやすい
導入すると良い企業
  • タレントマネジメントを初めて導入する企業
  • 評価を活かして育成・配置を進めたい企業
  • 組織状態を見える化し、現場運営を改善したい企業

HRBrainのタレントマネジメントは、評価・目標設定・1on1記録に加え、スキルやキャリア情報の一元管理が可能なプラットフォームです。組織図・配置シミュレーション・分析ダッシュボードにより、人材データを戦略的な意思決定に活かせます。

また、アンケート機能も備えており、社内の声を定量的に収集して可視化できる点も特徴です。評価特化型や360度評価特化型などフェーズに応じた導入も可能で、段階的な運用拡張がしやすい構成になっています。

タレントパレット|あらゆる人材データを分析・活用。科学的人事を実現する

タレントパレット出典:公式サイト

提供会社 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
対応評価制度 MBO、360度評価、コンピテンシー評価、適性検査など
主な機能 評価・スキル・キャリア・適性・人材DB、組織図/配置、ピープルアナリティクス、AI人材検索、アンケート、労務連携
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
タレントパレットの強み
  • 社員のスキル・適性・キャリアを細かく可視化できる
  • AI検索やBI分析で科学的な配置や育成が可能
  • アンケートや適性検査まで一括管理し、人事施策に活かせる
導入すると良い企業
  • データドリブンな配置・育成を進めたい企業
  • 適性データや意識調査をもとに人材理解を深めたい企業
  • 採用から定着・異動まで一元管理したい人事部門

タレントパレットは、人材データを科学的に活用するタレントマネジメントシステムです。スキル・適性検査(TPI)・キャリア・評価などのデータを統合し、AI検索やBI分析により、候補者探索や配置最適化が可能です。

適性検査は無料で提供され、アンケート機能も備わっており、採用・育成・定着施策を一つのプラットフォームで展開できます。組織改革や離職防止など、データに基づく人事戦略を目指す企業に最適です。

SmartHR|労務管理から人事評価まで一気通貫。データ活用の入口に最適

SmartHR出典:公式サイト

提供会社 株式会社SmartHR
対応評価制度 MBO、コンピテンシー評価、360度評価など
主な機能 評価シート作成・配布・回収・集計、自動リマインド、テンプレート、360度評価、配置シミュレーション、キャリア台帳、HRアナリティクス
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
SmartHRの強み
  • ワンクリックで評価業務の進捗管理から集計まで自動化
  • 柔軟な権限設計で、公正かつ偏りない評価運用が可能
  • 配置シミュレーションやHRアナリティクスなど分析機能が充実
導入すると良い企業
  • 労務管理と評価業務を統合して効率化したい企業
  • 権限設定にこだわった評価フローを運用したい企業
  • 評価データを用いて組織改善や人材配置につなげたい企業

SmartHRの評価機能は、評価シートの設計・進行・集計から、360度評価やリマインドまで、人事評価の一連を効率化できる機能が特徴です。

特に権限や閲覧制御の細やかさに強みがあり、フェアな評価制度の構築にも役立ちます。スマホ対応もしており、現場社員でもストレスなく入力可能。さらに分析機能を活用すれば、評価結果をキャリアや配置・組織改善施策に直結させることも可能です。

HRMOSタレントマネジメント|1on1支援機能が充実。従業員と組織の成長を可視化

HRMOSタレントマネジメント出典:公式サイト

提供会社 株式会社ビズリーチ
対応評価制度 MBO、OKR、コンピテンシー評価、360度評価 など
主な機能 目標管理、人事評価、1on1記録、スキル・キャリア情報管理、従業員プロフィール可視化
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
HRMOSタレントマネジメントの強み
  • シンプルなUIで社員に定着しやすい
  • 360度評価や1on1など多面的な育成に対応
  • 組織診断と分析で戦略的な人事を支援
導入すると良い企業
  • 評価を育成・配置に活かしたい企業
  • 1on1や360度評価を導入したい企業
  • 組織状態を可視化し戦略人事を進めたい企業

HRMOSタレントマネジメントは、目標管理・360度評価・1on1といった評価・育成機能に加え、スキルやサーベイ結果を蓄積し組織の状態を可視化できる戦略プラットフォームです。

導入企業では人事業務の効率化が進むだけでなく、分析を通じた配置・育成・離職防止施策の立案にも効果が見られます。UIのわかりやすさと柔軟な権限設計により、現場での定着率が高く、多面的な評価制度にも対応可能です。

One人事|評価・勤怠・給与を統合。人事の全体最適を実現する

One人事出典:公式サイト

提供会社 One人事株式会社
対応評価制度 MBO、360度評価、コンピテンシー評価など
主な機能 勤怠・労務・給与・評価・スキル管理、人材DB、組織図、ワークフロー、アンケート、AI FAQ(ChatGPT搭載)
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
One人事の強み
  • 必要な人事機能を自由に選んで導入できる
  • 勤怠や給与と評価を一元管理できる
  • ChatGPT搭載の社内問い合わせボットが使える
導入すると良い企業
  • 人事業務を段階的にDX化させたい企業
  • 勤怠〜評価まで一元管理したい企業
  • 問い合わせ対応をAIに任せたい企業

One人事は、評価・給与・勤怠といった人事関連業務を一気通貫で管理できる統合型システムです。ユーザーは必要な機能だけを段階的に導入でき、既存データとの連携性も高いため、人材施策の広がりに対応しやすい設計です。

さらに、ChatGPTによる自動FAQ応答も特徴で、人事部門のサポート体制をAIに任せることも可能。導入後も重複データ入力の無駄をなくし、現場の負荷軽減に貢献します。

サイレコ|組織図シミュレーションが強み。戦略的な組織改編をサポート

サイレコ出典:公式サイト

提供会社 株式会社アクティブ アンド カンパニー
対応評価制度 MBO/OKR、コンピテンシー評価など
主な機能 評価ワークフロー、組織図&異動シミュレーション、スキルDB、人材台帳、ワークフロー、アラート、分析グラフ
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
サイレコの強み
  • 組織図と連動して異動や配置を考慮できる
  • 評価ワークフローや申請承認を自動化できる
  • セキュリティ(2要素認証/IP制限)と操作性を両立
導入すると良い企業
  • 組織改編や配置見直しを頻繁に行う企業
  • ワークフローの自動化でミスや手間を省きたい企業
  • セキュリティに配慮し、組織情報を一元管理したい企業

サイレコは、組織図ベースに評価・スキル・異動履歴を統合管理できるHRオートメーションツールです。評価シート配布から承認、点数調整、アラート通知まで一連の業務が自動化され、運用負荷を大幅に軽減できます。

また、未来日や過去の組織図を使ったシミュレーション機能も搭載し、配置最適化の意思決定に適したツールです。2要素認証など、セキュリティ面にも配慮されており、DX推進と情報統制を両立させたい企業におすすめです。

ヒトマワリ|中小・ベンチャー企業に特化。人事の土台作りを支援する

ヒトマワリ出典:公式サイト

提供会社 株式会社Touch&Links
対応評価制度 MBO、コンピテンシー評価、360度評価など
主な機能 評価ワークフロー、組織図・異動シミュレーション、BI分析、人材DB、採用管理、申請フロー、アンケート
初期費用 0円
月額費用 スタートプラン:20,000円~(税抜)
スタンダード:60,000円~(税抜)
無料トライアル 要問い合わせ
ヒトマワリの強み
  • 評価・異動のシミュレーションができる
  • 評価から申請・アンケートまで自動化し業務を効率化
  • 0円導入&段階プランでコスパ重視の導入が可能
導入すると良い企業
  • 初めてタレントマネジメントを導入する企業
  • 組織図を見ながら異動や人材配置を検討したい企業
  • 人事制度を低コストで構築したい企業

ヒトマワリは、初期費用0円・月額費用20,000円~とコスト面で導入ハードルが低いタレントマネジメントSaaSです。自動生成される組織図からマウス操作で異動・評価のシミュレーションができ、評価ワークフローやアンケート機能なども備えています。

BI分析により人事データも可視化でき、評価→異動→配置→育成という人事サイクルを一気通貫で支援できます。段階的にスモール導入から拡張でき、コストパフォーマンスと汎用性を両立したい企業に向いています。

【評価特化型】おすすめ人事評価システム7選

評価制度の構築に注力したい企業には、シンプルな設計と実務への直結性を備えた「評価特化型」システムがおすすめです。ここでは、その中でも実績ある7つのサービスを紹介します。

あしたのチーム|制度構築コンサルが強み。給与と連動した評価制度を実現

あしたのクラウドHR出典:公式サイト

提供会社 株式会社あしたのチーム
対応評価制度 MBO、コンピテンシー評価、360度評価など
主な機能 評価ワークフロー、給与シミュレーション、AI目標添削、評価者モニタリング、レポート機能
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
あしたのチームの強み
  • シンプル操作で評価制度をそのまま反映できる
  • 評価→給与連動やAI目標添削で公平性と効率を両立
  • 専任コンサル&サポートにより導入〜運用まで安心
導入すると良い企業
  • 制度設計から一気通貫で支援を受けたい企業
  • 評価と報酬を連動させたい企業
  • 初めて360度評価やAI活用を試みたい組織

あしたのチームは、4000社以上の導入実績を誇る評価特化型SaaSです。評価ワークフローだけでなく、AIによる目標添削や評価者モニタリング機能で、公平で効率的な評価運用を実現します。

また、コンサルタントが評価制度設計から運用まで伴走支援する体制も特長。給与や賞与に評価を連動させたい企業や、公正な評価を体制設計からサポートしてほしい企業におすすめです。

人事評価ナビゲーター|中小企業向けに特化。低コストで始められるシンプルさが魅力

人事評価ナビゲーター出典:公式サイト

提供会社 株式会社日本経営
対応評価制度 MBO、360度評価、コンピテンシー評価など
主な機能 評価シート配布・回収・集計、フィードバック記録、進捗モニタリング、AIメモ機能、レポート出力
初期費用 110,000円〜
月額費用 5,500円(税込)~
無料トライアル あり
人事評価ナビゲーターの強み
  • 業界最安水準、月額5,500円〜で利用可能
  • コンサル会社ならではの「評価メモ」「履歴比較」搭載
  • シンプル設計&サポート充実で現場に定着しやすい
導入すると良い企業
  • コストを抑えつつ評価を自動化したい企業
  • 公平な評価運用を目指す企業
  • 評価制度の整備が初めての企業

人事評価ナビゲーターは、初期費用110,000円〜、月額5,500円(税込)〜という低コストで評価のクラウド化を実現するサービスです。評価シートの配布・集計から、現場でのメモ記録、評価履歴の比較による公平性チェックまで、実務に直結する機能が揃っています。

さらに、日本経営によるコンサルノウハウも活用でき、導入直後から制度設計と運用を支援してくれます。中小企業にとってちょうどいい評価システムを選ぶなら、有力な選択肢です。

ヒョーカクラウド|360度評価に強い。柔軟なカスタマイズで独自の制度に対応

ヒョーカクラウド出典:公式サイト

提供会社 株式会社シーグリーン
対応評価制度 MBO、コンピテンシー評価、360度評価など
主な機能 評価ワークフロー、スキルマップ、アンケート、Excel出力、権限設定、スマホ対応
初期費用 要問い合わせ
月額費用 月額30,000円〜
無料トライアル あり
ヒョーカクラウドの強み
  • 業務時間を最大50%削減できるシンプルなクラウド設計
  • スキルと行動評価で納得感のある評価が可能
  • 権限設定&ISO27001認証で安心のセキュリティ体制
導入すると良い企業
  • 評価業務の負担を軽減したい中小企業
  • 紙やExcel運用から脱却したい企業
  • 公平性と納得感のある制度を整えたい企業

ヒョーカクラウドは「評価業務のクラウド化」をコンセプトにしたシンプル設計のSaaSです。月額30,000円〜で利用でき、50〜300名規模の中小企業を中心に500事業所以上の導入実績を持ちます。

MBO・コンピテンシー・360度評価に対応し、スキルマップや行動ポイント制度など現場で活用しやすい機能が豊富です。ISO27001取得のセキュリティと、無料デモ提供など導入支援も含め、低コスト&高実用性の評価システムを提供しています。

ジンジャー人事評価|1人300円から。圧倒的コスパで評価業務をDX

ジンジャー人事評価出典:公式サイト

提供会社 jinjer株式会社
対応評価制度 MBOなど
主な機能 評価シート作成・配布・回収・集計、評価フロー設計、リマインド・進捗管理、スマホ対応、柔軟な入力フォーマット、権限設定
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル あり
ジンジャー人事評価の強み
  • 評価フローを自動化しリマインドで記入漏れを予防
  • スマホ対応でPC不要の現場社員にも使いやすい
  • 柔軟な入力方式&権限管理で自由度が高い
導入すると良い企業
  • 社員の評価進捗管理に課題がある企業
  • 現場社員も含めた評価文化を根付かせたい企業
  • 評価制度を自社仕様に柔軟に設計したい企業

ジンジャー人事評価は、評価シートの設計から進捗管理、リマインド送信、最終集計までをオンライン上で完結できるクラウド型評価システムです。スマホ対応により、PCのない現場社員でも手軽に入力できる点が特長です。

評価フローはAND/OR設定や複数ステップ設計が可能で、入力形式も自由にカスタマイズ可能。リマインドと進捗可視化により、評価漏れを防ぎつつ制度定着に寄与します。

GooooN|目標達成へのプロセスを重視。MBO運用に強み

GooooN出典:公式サイト

提供会社 株式会社ビジネスネットコーポレーション
対応評価制度 MBO、360度評価など
主な機能 目標管理、評価、キャリアプラン、人財DB、組織図、評価調整、アンケート
初期費用 要問い合わせ
月額費用 最低15,000円~
無料トライアル あり
GooooNの強み
  • 初期設定なしでスムーズに運用を開始
  • 継続率99%、評価納得度80%と高い定着実績
  • 役職別に最適化された使いやすいUI設計
導入すると良い企業
  • 評価システムの導入が初めての企業
  • 評価と目標管理をパッケージで始めたい企業
  • 導入後のサポートと安心感を重視する企業

GooooNは中小・中堅企業をターゲットにした、クラウド型人事評価システムです。初期設定は不要で、そのまま運用をスタートできる手軽さが特徴です。

導入後は継続率99%、面談実施率85%増、評価納得度80%など利用企業から高評価を獲得しています。管理職、現場、人事それぞれに最適化されたUI設計や、360度評価・キャリアプラン機能など、はじめてシステム導入する企業にも使いやすいのが魅力です。

WiMS/SaaS人事考課システム|大企業・グループ会社向け。複雑な人事制度にも対応

WiMS/SaaS人事考課システム出典:公式サイト

提供会社 株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー
対応評価制度 MBO、ジョブ型、コンピテンシー、OKR、360度評価など
主な機能 評価シート作成・配布・収集・集計、目標・自己申告、面談補助、評定値算出、自動リマインド、アンケート、組織分析など
初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ
WiMS/SaaS人事考課システムの強み
  • 柔軟な制度設計で多様な評価制度に対応
  • 自動集計・リマインドで業務効率を大幅に改善
  • 組織図・アンケート・面談支援など補助機能も充実
導入すると良い企業
  • 独自の評価制度をシステム化したい企業
  • 評価業務を効率化し、本質的な人材育成に集中したい企業
  • ERPとの連携を視野に大規模導入を検討する企業

WiMS/SaaS人事考課システムは、ERP構築で培ったノウハウを活かして評価制度を柔軟に再現できるクラウド型人事考課ツールです。評価シートの配布~集計、自動評定値算出、面談補助、アンケートなどの機能により、人事業務の効率化と質の向上を両立できます。

連携性も高く、人事・給与・勤怠システムとの統合運用にも強みがあるため、大規模〜グループ導入におすすめです。

MONJU|評価シートのWeb化に特化。紙・Excelからの脱却を簡単に

MONJU出典:公式サイト

提供会社 コムネット株式会社
対応評価制度 MBO、360度評価、社員満足度調査、1on1支援など
主な機能 目標管理、満足度調査、1on1、評価・フィードバック管理
初期費用 なし
月額費用 社員20名まで:年額240,000円(税抜)
社員60名まで:年額648,000円(税抜)
社員100名まで:年額960,000円(税抜)
※200名以上要相談
無料トライアル あり
MONJUの強み
  • 目標設定・360度評価・満足度調査まで一貫対応
  • シンプル設計で導入企業から高評価
  • 小規模企業でも導入しやすい料金プラン
導入すると良い企業
  • 初期費用を抑えて人事評価を始めたい
  • 100名以上でも使える評価システムを探す企業
  • 目標管理・360度評価・満足度調査を一括導入したい企業

MONJUは、特に中小企業の「使いやすさ」と「納得の制度設計」にこだわったクラウド型人事評価システムです。MBOに加え360度評価や1on1、社員満足度調査まで幅広く対応。

20名まで年額24万円(税抜)から利用できるリーズナブルな価格設定が特徴です。無駄を省いた柔軟な目標管理と定量評価により、現場の納得感を高め、組織パフォーマンス向上に貢献します。

人事評価システム導入で失敗しないための注意点

人事評価システムは、導入するだけで効果が出るものではありません。評価制度の整備や社内の理解が不十分なまま運用を始めると、現場に混乱が生じ、逆に不満や形骸化を招くこともあります。

特に、評価者・被評価者が評価項目の意図を把握できていなかったり、記入に過度な負担を感じていたりすると、評価制度自体への不信感にもつながりかねません。このような失敗を防ぐためにも、以下の点に注意して導入を進めましょう。

導入時の注意点

  • 評価制度を整備せずに導入しない
  • 評価者・被評価者に説明せずに運用を始めない
  • システムに任せきりで評価を完結させない
  • 現場の負担感や不安に配慮しないまま進めない

人事評価システムに関するよくある質問(FAQ)

初めて人事評価システムを導入する際は、費用感や運用方法、制度との相性などに不安を感じることもあるでしょう。ここでは、導入前によくある疑問を整理し、安心して活用を始めるためのヒントをご紹介します。

Q. 人事評価システムは中小企業にも必要ですか?

はい、むしろ中小企業こそ早期導入が効果的です。評価基準が属人化しやすい中小企業では、システムを通じて「見える化」することで不公平感や不満を防げます。

管理負担の軽減だけでなく、社員の納得感やエンゲージメント向上にもつながるため、従業員数が少ない段階からの導入が望ましいでしょう。

Q. 無料または低価格で使える人事評価ツールは?

あります。評価機能に特化したシンプルなクラウドツールや、1人あたり数百円で利用できる料金プランも存在します。無料トライアルが用意されているサービスも多いため、まずは試しながら運用の流れを掴むのもおすすめです。

Q. Excelや紙の評価シートから移行できますか?

はい、ほとんどの人事評価システムはExcelのデータ取り込みに対応しています。既存の評価シートをベースにテンプレートを作成したり、CSVファイルで評価履歴を一括移行できるケースが一般的です。運用フローも紙に近い形で構築できるため、段階的なデジタル移行にも適しています。

Q. タレントマネジメント型との違いは何ですか?

評価に特化したシステムが「人事評価型」、人材情報を活用して配置・育成・組織戦略までカバーするのが「タレントマネジメント型」です。

後者は評価以外の要素も一元管理できるため、より戦略的な人事運用が可能になります。目的が明確な場合は、評価特化型のほうがシンプルに使える利点もあります。

  • ▶︎【タレントマネジメント型】おすすめ人事評価システム8選
  • ▶︎【評価特化型】おすすめ人事評価システム7選

Q. 評価制度がなくても導入できますか?

可能ですが、制度がない状態ではシステムの効果を十分に発揮できません。多くのツールは制度設計のテンプレートや支援機能を備えているため、導入と同時に制度の土台を整えることも可能です。

評価制度が未整備の企業こそ、システム導入をきっかけに仕組みを見直すチャンスと捉えるとよいでしょう。

まとめ|自社に合った人事評価システムを選ぼう

人事評価システムは、評価業務の効率化だけでなく、人材育成や組織の健全な成長にもつながる重要なツールです。導入にあたっては、評価制度との相性や操作性、サポート体制などをしっかり見極め、自社に合ったシステムを選ぶことが成功の鍵となります。

本記事で紹介した機能や比較ポイント、各ツールの特徴を参考に、自社の課題に最適なサービスを選定し、より納得感のある人事運用を実現していきましょう。

BusinessJournal編集部

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