今回は、3月25・26日に東京ミッドタウンで開催された、ウェアラブル技術に特化したカンファレンス「Wearable Tech Expo in TOKYO 2014」において紹介された、Google Glass対応のサービスを基に、Google Glassの持つ可能性と弱点について検討する。
●自動認識サービス
朝日新聞のブースでは、「朝日新聞AIR」というGoogle Glassを利用した新サービスが紹介されていた。Google Glassを通して画像や物体を見ると、それに関連した情報を表示したり、動画を再生することができるというものだ。これは紙のメディアの情報を補完するという意味で有望だ。
また、NTTドコモのブースでは、文章を自動的に翻訳して表示するサービスが紹介されていた。例えば、Google Glassを通して日本語の料理のメニューを見ると、英語をはじめとする外国語で表示される。
文章を自動的に翻訳してくれるサービスは、海外旅行などに非常に重宝する。英語はある程度わかる人でも、他言語はわからないことが多い。このサービスが普及すれば、言葉を気にせず、どこの国へも気軽に出かけられるようになるかもしれない。
ほかにも、人の顔を識別し、データベースから探し出して名前やプロフィールなど、その人に関する情報を表示するサービスのデモも行われた。多くの人を管理する立場の人や、セキュリティ関係の仕事で役に立ちそうだ。
これらのような自動認識でデータを表示、変換するサービスは実用性が高いと考えられる。