グーグルのChromecastは「買い」か？使ってみて見えた楽しみ方と課題

同一無線LANに接続した後は、画面指示に従うだけで設定は完了する
　しかし、設定項目がまったくないのも少々困りものだ。テレビ側がChromecastを認識できないというトラブルはあまりないようだが、テレビや無線LANにも接続できているのにPCやスマホからアクセスできない、ということがたまにある。大抵の場合は、少し待てば接続できるのだが、使っている最中にも時々接続できなくなることがある。

　このような現象の対処法をヘルプで調べると、「同じ無線LANネットワークに接続していることを確認しよう」としか書かれていない。前日までは使えていたのに、今日はつながらない、となった時にユーザーができるのはPCやスマホ、Chromecast本体の再起動くらいだ。

　実際に使っていて、PCからは接続できるがスマホからは接続できない、スマホからは接続できるがサードパーティのアプリからは接続できない、という状態になることもある。簡単ですぐに使える、という売り文句ではあるが、機械にあまり強くない人にとっては、このようなトラブルが起きればとまどうかもしれない。

●YouTube等の公式対応サービスの再生は快適

　導入して、最初に使ってみるのはYouTubeがよいだろう。スマホからもPCからも簡単に利用できるからだ。Chromecastがどういう働きをするものなのか、理解するにもちょうどよい。

　PCから操作する場合、ブラウザのタブを丸ごとキャスト（テレビに投影）できるため、ブラウザで再生できるサービスはそのままテレビ画面で見られる。画質はPCで再生しているものと同じで、元の画質とほぼ同等に再生される。再生中の操作もほとんどタイムラグはなく、快適に利用できる。