自民党の小泉進次郎衆議院議員が8月7日、フリーアナウンサーの滝川クリステルとの結婚を発表した。ビッグカップルの電撃婚に祝福が殺到しているものの、一部の有識者からは批判の声も上がっている。
小泉議員は内閣総理大臣を務めた小泉純一郎氏を父に持つ、政界のサラブレッド。滝川との結婚発表は7日に首相官邸で行われ、小泉議員は記者団に対して「官邸という場で私事で大変恐縮ですけども、私もようやく結婚することになりました」と語った。発表の直前には滝川と共に菅義偉内閣官房長官へのあいさつと報告を行い、安倍晋三首相にも直接報告したという。
会見では滝川が妊娠していることも明らかにされ、小泉議員は「昨年からお付き合いを始めて、そして今回自然なかたちで結婚の報告、妊娠の発表になれたことはうれしく思います」とコメント。なお、安倍首相は同日夕方に首相官邸で「まったく知らなかったので大変驚きましたけども、令和時代の幕開けにふさわしいカップルだなと思いました」と語っている。
知名度・人気ともに高いビッグカップルとあって、世間には祝福の声があふれ返ることに。一方で、結婚発表の場に首相官邸が選ばれたことに疑問を抱いた人も多いようだ。小西洋之参議院議員はツイッターで「ご結婚には祝意を表したい」としつつ、「しかしなぜ、結婚というプライベートの事柄について、国会議員が行政中枢たる首相官邸の中で私人の婚約者と一緒にインタビューを受けるのだろう。違和感を感じる」とコメント。コラムニストの小田嶋隆氏も「結婚発表の記者会見に官邸が使われていること自体、公私のバランスを見失っている」とツイートした。
7日の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、ジャーナリストの後藤謙次氏が「こんなときにヤボなことは言いたくないんですけど」と前置きした上で、「今日延々と会見したのは日本の政治の中枢中の中枢の首相官邸のエントランスなんですね。ここで私的な会見をこれだけ長い時間使っていいのかという声が官邸内にあることも事実」と指摘している。
ネット上にも、「人気者の結婚発表を政治利用しているようにしか見えない」「結婚発表の舞台を官邸にするなんて、それ自体が政権のプロパガンダ」「今の政権は公私混同が甚だしい。次期首相にするための布石?」との声が相次いでいる。
そんななか、「WEB女性自身」は小泉議員と滝川の結婚について「期待高まる最年少総理の記録」という記事を掲載。現在38歳の小泉議員が6年以内に首相の座に就けば伊藤博文の44歳を超えて最年少となることを伝えた上で、政治部記者の話として「もともと求心力のある政治家だったのに、滝川アナが妻となれば“鬼に金棒”。最年少記録更新が実現するかもしれません」と報じている。
これに対しても、ネット上には「いや、進次郎は出自と雰囲気だけで国会議員としての実績はないに等しいでしょ」「芸能人と結婚しただけで次期首相候補に担ぎ上げられるなんて、どこまで平和なんだよ」などと、さまざまな反応が上がっている。