コンビニの「無意味な」タッチパネル式年齢確認、かえってトラブル頻発

 確かに、身分証の提示を義務付け、それが国民全体に浸透すれば、購入者はある程度あきらめて身分証を提示するようになるかもしれない。しかし、それでもトラブルはなくならない。今年2月には東京調布市で、たばこの販売を拒否されたとして店員に暴行を加えた少年5人が逮捕された。

 未成年者喫煙禁止法では、未成年者へたばこを販売した業者だけが処罰される。立法の趣旨が未成年者を守ることに主眼を置いているためであるが、「成人である」と偽ってたばこを購入した未成年者が処罰されずに販売者が処罰される現状には違和感を抱く。年齢確認をせずに販売した場合は処罰されても仕方ないが、なんらかの方法で年齢確認を行った上で販売した場合には販売者ではなく、詐術を用いた少年を処罰するべきなのではないだろうか。
(文=平沼健/ジャーナリスト)

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