韓国だけでなく日本のファンにも衝撃が広がっている、韓国の女性グループ「f(x)」(エフエックス)元メンバーで歌手兼女優・ソルリさんの訃報。韓国芸能界では有名人の自殺騒動やスキャンダルが相次いでおり、今回のソルリさんの訃報で過去の騒動もあらためて注目を集めている。
報道によると、10月14日午後、男性マネージャーが自宅で倒れているソルリさんを発見したという。現時点では犯罪に巻き込まれた痕跡は見つかっておらず、警察は自殺を図った可能性があるとみて調べているとも伝えられている。また、すでに警察は、遺書ではないがソルリさんが書いたとみられるノート1冊を発見しているという。
ソルリさんは2009年にエフエックスのメンバーとしてデビューした。しかし、14年にはインターネット上の悪質な書き込みで精神的苦痛を受けていると訴え、15年にグループを脱退していた。ソルリさんの訃報に関して、ファンからは追悼コメントがあふれ返る一方で、「韓国は若手芸能人の自殺が多いですね……闇が深そう」「タレントの自殺が多いということは、韓国芸能界の仕組み自体に問題があるのではないか」「韓国芸能界からの訃報をよく目にするけど、日本の芸能界とも近いから他人事とは思えない」といった声も多く上がっている。
韓国芸能界で自ら命を絶った有名人といえば、17年に起きたアイドルグループ「SHINee」(シャイニー)メンバー・ジョンヒョンさんのケースが記憶に新しい。当時の報道によると、ジョンヒョンさんは練炭自殺を図ったとされ、遺書には「お疲れさまと言ってほしい」などと切実なメッセージが綴られていたという。
また、今年5月には女性グループ「KARA」元メンバーのク・ハラに自殺未遂騒動が持ち上がった。「文春オンライン」が伝えたところによると、ハラは元交際相手へのドメスティック・バイオレンス疑惑やリベンジポルノ騒ぎが浮上しているところに、整形を疑うネット中傷が重なっていたという。一命を取り留めたハラは、その後「いろいろなことが重なり、心がつらくなってしまいました」「これからは心を強くしてまた元気な姿を見ていただけるよう努力します」というコメントを発表し、再起を誓っている。
また、韓国芸能界では自殺騒動以外のスキャンダルも相次いでいる。たとえば、アイドルグループ「BIGBANG」(ビッグバン)メンバー(当時)のV.Iには外国人投資家への売春斡旋疑惑が浮上。3月、V.Iはインスタグラムで芸能界から引退することを発表した。また、4月には「JYJ」メンバー(当時)のパク・ユチョンから薬物の陽性反応が出たとして、所属事務所がユチョンとの契約解除を発表する騒動があった。7月に行われた裁判で、ユチョンは懲役10カ月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡されている。
いったい、韓国芸能界の内部で何が起こっているのか。これ以上、ファンが悲しむような事態が起きないことを願うばかりだ。
(文=編集部)