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●取引価格ではいまだにトップのコシヒカリ
もっとも、新たな特A銘柄が九州や北海道で次々と生まれる一方、「コシヒカリ」が徐々に姿を消していっている傾向だとはいうものの、農林水産省の発表する「平成24年度の相対取引価格(出荷業者)」の速報値などを見る限り、魚沼産は玄米60キログラムあたり2万4021円とダントツで、次いで超早場米である宮崎県産「コシヒカリ」の1万8567円、魚沼以外の新潟県産1万8490円と続き、他の多くは1万7000~6000円台にとどまる。
依然として、魚沼産「コシヒカリ」への圧倒的ブランド信仰は健在だといってよい。しかしブランド信仰は強固のようでいて、案外もろいものである。裸の王様の喩えではないが、気づいてみたらライバルに追いつかれ、そして抜かれていたということが往々にしてありうる。かつて新潟県産「コシヒカリ」と市場での人気を二分する勢いだった宮城県産「ササニシキ」の凋落などを見れば、おわかりいただけるかと思う。それにすでに新潟県産「コシヒカリ」だけが突出したブランドとは言いがたくなってきているのは、これまでに見てきたとおりなのだから。
(文=清丸恵三郎)
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