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午堂登紀雄「Drivin’ Your Life」

国の政策や補助金に「乗っかって」確実に得する方法…各省庁のHPをチェックするだけ

文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

 しかも、補助金や助成金は条件さえ満たしていれば(なかには年収・所得制限などもありますが)、基本的には申請するだけで誰でも確実にもらえる制度です。

 しかし、補助金や助成金は、基本的には年度ごとに予算計上されますから、予算がなくなった段階でその年度の受付は終了します。あるいは財源が確保できず、予告なく終了することもあります。実際、民主党政権下の子ども手当はわずか2年で廃止されましたし、家電・住宅のエコポイントも早々に終了しました。

 また、太陽光発電設備のように、価格が十分に低下し「普及」という当初の目的を果たしたと政府が判断すれば、やはり終了するでしょう。

 いわゆる官製バブルははじけるのも早いということです。

政府が発信する情報をつかむ方法

 そのため、いかに政府が発信する情報をつかみ、それを取り入れようとするかという意識を持つことです。結果的に得か損か、あるいは自分が使えるかどうかともかく、そうした情報感度・嗅覚、検索してみる姿勢、そしていち早く参入する行動力が必要です。

 そこで私は、常に政府の発言や政策発表に注目しています。方法は簡単で、政府の制度についての情報は基本的に公開情報ですから、ネットで検索すれば出てきます。各省庁や首相官邸ホームページの政策情報ポータルなどです。

 その情報のなかでも特に注目したいのが「会議」。たとえば「●●に関するヒアリング検討会を開催」「●●の在り方に関する有識者会議」という情報があれば、その省庁が「今いったい何に興味を持っているのか」「何を問題視していて、何を変えようとしているのか」という思惑を知ることができるからです。

 そしてそれらのなかには、半年から数年後に制度化されるもの、法改正や制度変更につながるものがあります。それがもし、自分の生活に役立つ、あるいは儲けにつながりそうであれば、アンテナを立てて推移を見守る。そしてチャンスだと思ったら参入する。

 というわけで、私は今日も「安倍首相おっかけ隊」となって、彼の発言や省庁の動向に注目しています。
(文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役)

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

 1971年、岡山県瀬戸内市牛窓町生まれ。岡山県立岡山城東高等学校(第1期生)、中央大学経済学部国際経済学科卒。米国公認会計士。
 東京都内の会計事務所、コンビニエンスストアのミニストップ本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして勤務。
 2006年、不動産仲介を手掛ける株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。2008年、ビジネスパーソンを対象に、「話す」声をつくるためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を秋葉原に開校。2015年に株式会社エデュビジョンとして法人化。不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動している。

Twitter:@tokiogodo

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