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熊本豪雨、ボランティア学生がテレ朝報道を否定し波紋「こんな風に書かれるのは残念」

文=編集部
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秀岳館高校公式サイトより

 停滞する梅雨前線に南から湿った風が断続的に流れ込むことによって発生する「線状降水帯」に伴う豪雨で、浸水被害が広がっている熊本県。7日までに判明した死者は54人にのぼり、大惨事になりつつある。

 そんななか、同県八千代市の秀岳館高校の職員と生徒が7日、大きな被害の出ている人吉市にボランティアに向かい、現地で救援物資の配布などを行った。その模様は複数のメディアに報じられたのだが、あるボランティア参加者が「(報道の)この情報は一部間違いがあるので、広めて欲しいです」と指摘し、波紋が広がっている。高校生は現地でどのような活動をしていたのか。

 同日放送されたテレビ朝日系(ANN)のニュース『豪雨 連日の雨で片づけ進まず“若い救世主”が駆け付け…』で、高校生が地元商店で片づけ作業をする映像と合わせて、「酒造会社がこの学校に依頼 近くの八千代市からマイクロバスで」などとテロップ入りで説明した。

 これに対して、ボランティア参加者は7日、以下のように投稿した。

「今日秀岳館サッカー部で人吉市にボランティア活動しに行ったんですが、酒造会社は依頼なんてしてません。全て自分たちが『ボランティアさせてもらう』という気持ちで行きました。僕達の活動をニュースで全国に広めてくれることはとても嬉しいのですが、こんな風にニュースに書かれるのは残念です」(原文ママ)

「人吉市には在校生の実家がたくさんあった」

 上記の報道では、特定の会社が学校にボランティアを依頼したようにも取れる。同校教頭は次のように話す。

「寮生活中の本校の在校生の実家がたくさん人吉市で被災しました。また同市には本校のOBも多く、在校生やOBから学校に対して支援物資配布の要請がありました。今回のボランティアはまず、被災地で不足している物資を配布しようということで始まりました。職員や生徒に募集をかけ、自主的に集まった男女サッカー部、男女野球部などの生徒、引率の職員の計203人が活動しました。

 職員が持ち寄ったり、学校で準備したりしたトイレットペーパーやティッシュペーパー、生理用品、ミネラルウォーター、ビニール手袋、ゴミ袋をトラックいっぱいに持参し、被災地の皆さんに配布しました。現地では圧倒的にトイレットペーパー、ティッシュ、水、長靴、懐中電灯などが不足していました。高速道路を含め、道路も寸断されていて、現地の住民の皆さんは買い出しにもいけない状況です。

 物資の配布活動をはじめたところ、アパート2階にお住まいの高齢者の方々が階下や道路に泥が堆積し、外に出ることができずに困っていらっしゃいました。そこで、ポリタンクの水を一軒一軒配布しました。その際、生徒たちは泥だらけになりながら、野球部が持ってきていたグラウンド整備用のトンボを使い道路や通路の泥をかきました。

 そうしたなか『うちも手伝ってほしい』とお声がかかり、他の場所でも片づけ作業をお手伝いしていました。最終的には地元消防団の方々も協力してくださり、活動が広がっていったという状況です。

 いずれにしても、生徒が怪我をするようなことは絶対にあってはなりません。職員一同、生徒の安全第一で、細心の注意を払いながら本日(8日)もボランティア活動を続ける予定です」

 西日本豪雨時の倉敷市真備地区では、孤立集落にならなくても、多くの自家用車が流されたり、泥につかったりして、住民たちの移動の足を奪った。足腰の弱い高齢者は移動手段がなければ、泥が堆積し、流木や瓦礫が散乱する道を歩くのは難しく、公共機関の飲料水や生活必要物資の配布場所に行くことすら困難だった。また避難所に行く時間がなく、垂直避難するしかなかった住民は自宅で取り残されてしまうことも多く、同校のボランティアのようなきめ細かい支援物資配布は重要だ。

 被災地で伝えるべきニュースはなんなのか。被災地で起こった現象や事象を単に報じるのではなく、被災者が今、何を求めているのかを継続して報道する必要がある。

(文=編集部)

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