民進党・蓮舫代表、「ラブホ連れ込み不倫」議員を国会質問に立たせ重用の末期状態…
国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
先日、議員会館の各事務所のポストに怪文書が入れられました。民進党の前青年局長・初鹿明博衆議院議員に関するものです。初鹿議員といえば、昨年12月に「週刊新潮」(新潮社)に女性をラブホテルに連れ込もうとした現場を押さえられ、「不倫ラブホ議員」として汚名を着せられたことが記憶に新しいです。
「新潮」の記事には、初鹿議員が女性の腕をつかんで強引にホテルに入ろうとしている写真や、初鹿議員が記者に対して「女性がいいって言ったから」「みんなも奥さん以外にはけ口を求めていると思う」と話したことなどが掲載されていました。脇が甘いとしかいいようがありません。
この記事を受けて、初鹿議員は局長を辞任、民進党の蓮舫代表が遺憾の意を表明しました。
初鹿議員の選挙区から届いた怪文書の中身とは
今回の怪文書の送り主は、「江戸川区(初鹿議員の選挙区)を心から愛する市民」を名乗り、「初鹿議員は、このラブホ連れ込み事件以外にも女性問題の噂が絶えないゲス議員であり、次期衆院選で公認すべきではない」と主張しています。
そして、「新潮」の記事を契機に蓮舫代表が初鹿議員を干すだろうと思っていたが、報道後も初鹿議員はNHKで中継された本会議に登壇したり、予算委員会で質問に立ったりしており、それに対して強い憤りを感じたとしています。
一方で、この怪文書については、インターネットでもほとんど取り上げられていないようです。永田町でも、大きな問題とは考えられていないのでしょうか。
さて、神澤が気になったのは、この怪文書が議員会館のポストに入っていたことです。永田町では、選挙のときなどによく怪文書が出回りますが、議員会館のポストに入るのは稀で、神澤の長い経験上、これが三度目くらいです。
なぜなら、議員会館の出入りは簡単ではないからです。入り口で荷物検査を受け、入館申込書に面談予定の議員や自分の名前・連絡先などを書いて受付に提出します。このとき、顔の画像が議員事務所に送られていて、正規の訪問者かどうかを判断されるため、無関係の人が入り込んで各事務所のポストに文書を入れるのは、まず不可能です。
つまり、この怪文書は内部から出たものと考えていいでしょう。議員会館に自由に出入りできる権限を与えられている秘書、あるいは誰かに頼まれた秘書が配布したと考えられます。
ちなみに、たまに全事務所に郵送で文書が送られてくる場合もありますが、これは費用がかかるため、神澤も過去に一度くらいしか経験していません。2017年4月現在、衆議院議員は475(欠員1)名、参議院議員は242(欠員なし)名ですから、1通82円で送るとしても便箋や封筒、印刷などに相当な費用がかかります。
それにしても、このような怪文書は誰が書くのでしょうか。政敵の足を引っ張ろうとする議員の意向を受けた記者が書いている……なんてこともあるようです。