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中国・習近平、北朝鮮の核実験でメンツ丸潰れ
北朝鮮の核実験と前後して、8月30日にはイギリスのテリーザ・メイ首相が来日し、31日には安倍首相との日英首脳会談が行われた。
「ほとんど報じられていないが、非常に成果の大きい会談であった。特に安全保障については、いわゆる安保条約に近い内容であり、北朝鮮や南シナ海の問題に対して共同で対処するとされている。これは、日英米の『3国同盟』の始まりを宣言するものであるといえる。
イギリスはEU(ヨーロッパ連合)離脱で大陸と距離を置き始めており、国力を維持するためには日米との関係強化が必要と判断したのだろう。デーヴィッド・キャメロン政権では親中の姿勢を見せていたが、一気に路線転換を図ったといえる」(同)
その中国は、3日に福建省でロシア、インド、ブラジル、南アフリカの新興5カ国首脳によるBRICS会議を開催したが、その直前に北朝鮮による核実験が強行された。
「10月の中国共産党全国代表大会を前に求心力を高めたい習近平国家主席にとっては、メンツを潰されたといっていい。中国は5月に北京で一帯一路の国際会議を開いた際にも北朝鮮に弾道ミサイルを発射されており、4月の米中首脳会談では習主席の目の前でトランプ大統領がシリア空爆を決行している。北朝鮮の一連の問題をめぐって、中国は顔に泥を塗られ続けているといえる」(同)
北朝鮮は9月9日に建国記念日を迎えるため、さらなる動きも予想されている。米朝関係は予断を許さない状況が続きそうだ。
(文=編集部)
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