森友学園態だ。3月27日に行われた佐川宣寿前国税庁長官の証人尋問で、ますます疑惑が強まり、政治不信が高まっている。
最近の国会を見ると、野党の質問に安倍晋三首相らはまともに答えず、これまでのルールを破る独裁的な手法がまかり通っている。たとえば、昨年6月に成立した共謀罪。実際に罪を犯さなくても、「計画した」「共謀した」などと捜査機関が判断すれば、誰でも罪に問われ得る危険な法律だ。
このような重要法案を参議院法務委員会で採決もせずに、いきなり本会議を開いて可決した。また、さかのぼると、特定秘密保護法や安全保障関連法制の強行採決、盗聴法(犯罪捜査のための通信傍受に関する法律)の拡大など、国民・市民を監視するのが趣味なのかと思わざるを得ないような法律が、次々に成立・施行されているのは周知のとおりだ。
しかも、法律成立へのプロセスが、手続きを無視し暴力的なのが特徴であり、国会機能がマヒしていると言わざるを得ない。
こうなると個別問題を追及するだけでは対応しきれないため、安倍内閣総辞職を求める行動が全国各地に広がっている。そうしたなかで、さまざまな問題に取り組む団体や個人が一堂に会し、現状の問題点を洗いざらい明らかにして安倍内閣を打倒し、ひいては政権交代へのきっかけにしていこうというイベントが予定されている。
4月5日午後4時から8時半まで東京・上野公園野外ステージで行われる「4.5主権者が政治を変える! さくら祭り」だ。
モリカケ、原発、沖縄、共謀罪、安保、憲法
「4・5さくら祭り」は、森友問題や加計問題の追及、佐川氏などを告発する動きのなかから生まれた。今回は、対象を森友・加計からさらに幅をひろげ、違うテーマで活動する人々が集まる。賛同しているのは3月22日現在で57団体だ。
実行委員会サイトでは、イベント趣旨を次のように示している。
「私たちを取り巻く様々な諸問題(沖縄・モリカケスパ・安保違憲・共謀罪・脱原発・多文化・憲法など)は山積しています。何よりも『安倍一強』を打ち砕くべく、永田町の立憲野党の皆さまとも協力しながら『政治を変える運動』等の活動を続けている様々な団体・グループ及び個人が一同に集まるイベントを下記の要領で開催いたします」
憲法問題では伊藤真弁護士、沖縄で長期間拘束されていた山城博治氏(沖縄平和運動センター)、福島からは元双葉町長の井戸川克隆氏、元陸自レンジャー隊員の井筒高雄氏、東京新聞の望月衣塑子記者など、多彩な22の出演者およびグループがリレートークをする内容だ。
詳しくは、記事末尾に示すウェブサイトを見ていただきたいが、サンバの踊り、沖縄舞踊、一度聴いたら耳から離れない「安倍Noセイダーズ」などの音楽バンドの演奏もある。