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細木数子さんから私が言われ腹を立てた言葉…テレビ全番組降板と暴力団との関係

文=編集部
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『六星占術の人間学―今の自分から抜け出す方法』(細木数子/世界文化社)

 日本のバブル全盛期から2000年代にかけて一大ブームを巻き起こしたあの人物が死去した――。

 人気占術家の細木数子さんが今月8日に死去していたことが、わかった。娘(養女)で占術家のかおりさんが10日に自身のインスタグラムで報告した。

 細木さんは1980年代、六星占術に関するベストセラーを次々と世に送り出し、日本中に多くの支持者を獲得。2004年にはレギュラー出演するテレビ番組『ズバリ言うわよ!』(TBS系)や『幸せって何だっけ~カズカズの宝話~』(フジテレビ系)では、歯に衣を着せぬアドバイスやダメ出しが視聴者から好評を博し、軒並み高視聴率をたたき出す“視聴率女王”の名をほしいままに。「地獄に堕ちるわよ!」などの名台詞も生まれた。

 しかし、08年には全レギュラー番組からの降板を突如発表し、世間を驚かせた。

「降板の一番の理由だといわれているのが、週刊誌などでしばしば報じられていた暴力団関係者との関係。06年にはジャーナリストの溝口敦氏が「週刊現代」(講談社)で、細木さんが暴力団幹部に溝口氏の原稿を潰すよう依頼していたと暴露。細木さんは版元の講談社を相手取り6億円もの損賠賠償請求を東京地裁に起こしたものの、その後に訴えを取り下げ、結局、この騒動が尾を引いて、細木さんはテレビの世界を追われることになった。

 その後は、たまにテレビ番組にゲスト出演する機会はあったものの、メインの活動は支持者を集めた定期的な勉強会や書籍の出版、さらに自身の名を冠した携帯アプリの展開などに移ったが、多額の収入を得ていた様子。4年前にはド派手なサングラスと白い毛皮のコート、さらには片手で小さなかわいらしい犬を抱えて歩く写真が週刊誌に掲載され、話題になったこともあった」(週刊誌記者)

 その写真が掲載された17年発売の「女性自身」(光文社)では、細木さんは記者から引退について聞かれ、「引退なんかしないわよ!」と相変わらずの“細木節”を轟かせていた。

 私生活では大相撲の元横綱、朝青龍の“タニマチ”としても知られ、朝青龍の優勝会見では堂々と横に座る姿がテレビで映し出されたり、過去には演歌歌手・島倉千代子が多額の借金問題を抱えた際には後見人につくなど、その豪快な人柄も人々を引き付けた。

 約30年ほど前、細木に遇ったことがあるという70代の女性はいう。

「当時、私は働いていた料亭をやめて自分の小料理屋を持とうと考えていたところ、知人から『よく当たる占い師さんがいるから、一度相談してみたら?』と紹介されて相談しに行ったのが、細木さんでした。対面しても、細木さんは私の顔を見ないまま、まあ誰でも言えそうな内容を話していたので、『そのためには具体的にどうすればよいでしょうか?』と尋ねたところ、これ以上話すには追加で数万円払ってもらう必要があるといわれたので、私は『では、もう結構です』と言って、そのまま帰りました。その後、しばらくたって細木さんがテレビに出るようになって、『そういえば、あの時の人』と思っていました」

 昭和・平成・令和の時代を駆け抜けた大物がまた、この世を去った。
(文=編集部)

 

BusinessJournal編集部

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