丸山穂高議員、永田町で有名だった“酒乱”伝説…東大卒イケメン元官僚の転落
維新は15日の国会議員団役員会で辞職勧告決議案の衆議院への提出を与野党に呼びかける方針を決め、与党内も賛同しているようです。自民党が賛成に回れば決議案は可決されます。自民党が辞職勧告に賛成すれば、今後は丸山議員が自民の会派に参加したり、6月9日に行われる堺市長選挙に自民推薦で出馬したりする可能性はなくなります。巧妙に考えられた「作戦」ですね。
すでに秘書たちは補選について、いろいろと盛り上がっています。「丸山議員が辞職して次の選挙に立候補しなかったら、自民党の谷川とむ議員がすごく有利だよね」という見方が有力です。
一方で、丸山議員が比例で当選していたら、辞職後に同じ政党内で繰り上がる候補者がいるので、会派の人数は同じになります。これなら衆議院の運営も楽なのですが、丸山議員が議員を続けるとなると、委員会の構成メンバーが変更されるので事務作業が煩雑になります。秘書の仕事は際限がないのです。
維新の評判ガタ落ちで選挙戦の勢力図にも変化
さて、丸山議員が維新の評判をガタ落ちさせたことで、選挙戦の勢力図も書き換えられるかもしれません。少し前まで、衆議院議員の秘書たちは情報収集に必死でした。
「◯◯派は選挙用ポスターのオーダーの指示が出たらしい」などという情報はすぐに広まりますが、野党を牽制するための嘘であることも多いため、真偽のほどを確かめるのは秘書の役目です。
改元で安倍政権の支持率が上がっている現在、野党は総選挙を戦いたいとは思っていないでしょう。また、立憲民主党と国民民主党の亀裂は深く、このタイミングで解散総選挙となれば自民党を利するだけです。与党が「本気で解散総選挙に打って出るぞ」という姿勢を示せば、野党も一枚岩とはいかず、日和る政党が出てくる可能性もあります。
さらに、堺市長選の情勢も大きく変わりそうです。後援会などの政治資金収支報告書に総額2億3000万円以上の誤りがあった責任を取って辞職した竹山修身元市長は、前回は自民推薦で当選しているからです。竹山元市長は、初戦では維新推薦だっただけに「任期途中で自民党へ寝返った」という不義理のイメージがあります。