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首相目指す宣言の世耕弘成氏、生活保護受給者「フルスペックの人権の制限」発言の過去

文=Business Journal編集部
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世耕弘成氏のInstagramより

「政治家となった以上は、チャンスがあればやっぱり『国の舵取りをするトップの立場』はやってみたいな、という思いはあります」

 3月20日のBSテレ東の番組に出演した自民党の世耕弘成・参議院幹事長は、こう言って、事実上「総理大臣を目指す」と宣言をした。次の衆議院選挙にも鞍替え出馬する考えだ。番組では、「法律で禁止されているわけじゃなく参議院からもトップ(首相)になれるはずだが、残念ながら過去、前例がない。林さん(林芳正外相)は参議院から衆議院へ移ってトップを目指すという姿勢を示した。私もチャンスがあれば、地元の皆さんのご理解をいただければ、そういうことも考えていきたい」と、林氏に続く意欲を見せた。

 しかし、林氏と世耕氏を取り巻く環境は大違い。林氏は所属する岸田派のなかで「次の総理候補」への道を着々と歩んでいるが、世耕氏については、世論にも党内にも歓迎するムードがほとんどない。

「総理を目指す」という世耕氏の宣言が報じられると、早速、SNS上では過去の世耕氏の発言をやり玉に上げる投稿が相次いだ。それは、2012年7月に雑誌での「生活保護受給者」に関するもので、<生活保護を受けている人が「フルスペックの人権」をすべて認めてほしいとしても、税金で生活を見てもらっている以上、憲法上の権利は保障したうえで、一定の権利の制限があって仕方ない>という趣旨の発言だ。「人権にフルスペックの人権とそうでない人権がある、という恐ろしい思想の持ち主」として「総理になるなんてとんでもない」などと批判されている。

 地元事情も複雑だ。世耕氏が衆院選に出るなら、地盤は祖父で元経企庁長官の弘一氏の出身地である新宮市を含む和歌山3区が有力。同選挙区はいま、二階俊博・元自民党幹事長が現職だ。二階氏が次期衆院選は出馬せず引退すると想定しての鞍替えなのだが、二階氏は息子を後継にしたがっていて、調整が必要。「世耕氏は昨年10月の選挙でも鞍替えを画策し、現役を続行した二階氏と関係が悪化した」(地元関係者)というから一筋縄ではいかない。

 さらに、「10増10減」の選挙区見直しが実施されれば、和歌山県の選挙区は現在の3から2に減らされる。世耕氏と同じく和歌山県選出の鶴保庸介参議院議員も衆議院への鞍替えに色気を見せており、2つのイスの奪い合いは熾烈だ。

「幹事長を降りた二階氏の力が落ちたとはいえ、自民党和歌山県連が一枚岩になって世耕氏の衆議院鞍替えを求めるという雰囲気にはなっていない」(前出の地元関係者)

 現職がいるにもかかわらず、自民党山口県連が林氏の衆議院鞍替えと党公認を党本部に求めたのとは状況がかなり異なる。

安倍氏への擦り寄りが露骨す

 そして、総理を目指すうえでの最大のネックは世耕弘成氏の所属派閥・安倍派だ。

「安倍派内には現状、明確な『ポスト岸田』候補はいないものの、下村博文・元文科相は清和政策研究会の会長代理にも就任し、派内の支持者固めに動くなどヤル気満々です。萩生田光一・経産相や西村康稔・前コロナ担当相も以前から名前が挙がり、本人たちもまんざらではない。そんななかで、派内に世耕氏を推す声はまったくありません。派閥の会合の場で安倍氏への擦り寄りが露骨すぎて、顔をしかめる向きもあります」(安倍派関係者)

 安倍晋三元首相は3月19日、近畿大学の卒業式にサプライズゲストとして登場していたが、近大は世耕一族が創設し、世耕氏が現在、理事長である。世耕氏は安倍氏の「後押し」にすがるしかないようだ。

(文=Business Journal編集部)

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