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神戸山口組組長宅が銃撃される… 六代目側の圧力強まり、分裂問題終結は間近か

文=山口組問題特別取材班
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襲撃された神戸山口組・井上組長宅
襲撃された神戸山口組・井上組長宅

 2020年の暮れ。当時、岡山県内の拠点を置く神戸山口組系組織の事務所が発砲されるという事件が起きた。のちに攻撃された組織の上部団体は解散し、それを率いていた神戸山口組最高幹部は引退。組員たちは現在、六代目山口組系組織へと復帰している。

 この発砲は明らかに、六代目山口組サイドによる警告だったといえるだろう。神戸山口組から離脱し、組織を解散させ、組長が引退しなければ、次はもっと過激な行動に出るぞという意思表示であると業界関係者の間でも見られていたのだ。

 そうした六代目山口組サイドによる実力行使は、このケースに限らず数多く発生しているが、これは六代目サイドが本気で分裂問題に終止符を打ちに来ているという姿勢の表れと見られてきた。そして、特にここ最近は、こうした武力行使は神戸山口組から離脱し、現在は独立組織として存在している絆會、そして池田組に対しても行われている。

 「少し前までは、過激な暴力による攻撃は沈静化しているように見られていました。しかし、ここ最近は、神戸山口組や池田組などに対する実力行使が頻繁化してきています。つまりは、六代目山口組側がここに来て一気に分裂問題に決着を着けにきたともいえるでしょう。そしてついには、神戸山口組・井上邦雄組長の自宅にも銃弾が撃ち込まれることになったんです」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 6月5日、兵庫県神戸市にある井上組長宅に10発以上の銃弾を撃ち込み、逮捕されたのは、六代目山口組の中核組織である三代目弘道会系の組員だった。しかも、三代目弘道会傘下の中でも、武闘派として分裂問題の最前線に立ってきた野内組系組員だったことは注目に値する。

 野内組を率いる野内正博組長は、三代目弘道会で若頭を務め、近年、関西では武闘派組織として知られる権太会や二代目北村組などを吸収し、勢力を拡大させ続けている組織だ。六代目山口組の三次団体という立ち位置ながら、その勢力はすでにプラチナ級(直参と同様)といわれてきた。そんな野内組系の組員が、大きな動きを見せたのである。

 「今回、井上組長宅を発砲した組員は、2020年暮れに岡山県内で神戸山口組傘下組織事務所に発砲した人間だ。同じ組員による2度の発砲は、ヤクザとしての筋目に人生を賭けていることが伝わる気合の入った行動。対する神戸山口組は、こうした度重なる武力行使に対しても、最近は報復などの動きを見せていない。巷では、井上組長は『80歳になるまで引退はしない』と口にしたと言われているが、やられたらやり返すのがヤクザ組織における根本的思考であるべきなか、やられても、じっと我慢して引退も解散もしないという考えのもとで、組織を存続させる意味があるのだろうか」(業界関係者)

 井上組長といえば、離脱前の六代目山口組時代は、同組内最大勢力といわれた山健組を率いていた大物親分だ。その組長宅が発砲されるなど、以前では考えもできなかったこと。それほど、井上組長の立場も変わり、時代も変わったといえる。それでも、井上組長は神戸山口組を存続させ続けるのだろうか。

 「井上組長が神戸山口組を解散させず、自ら引退しないことには分裂問題は終結しない。その結果、今回のように、もともとは井上組長と同じ山口組の組員だった人間たちがジギリを賭け、懲役を余儀なくされ続けていくのだ。そんな中で神戸山口組を維持していく大義などはあるのだろうか。現在もそれぞれがこれまでの義理やしがらみゆえに、神戸山口組に在籍している組員も決して少なくはないし、内心では『もう良いのではないか』と感じている幹部たちもいるのではないか」(某組織幹部)

 神戸山口組の発足当初、神戸山口組は「外から山口組を糺(ただ)すと」と公言していた。しかし現状を顧みたとき、神戸山口組の存在が山口組の改革につながっているのかといえば、それを疑問視する声が業界関係者の中では日増しに大きくなっているように見える。また、神戸山口組が存続し、抗争状態が継続していると当局が判断する以上、山口組のシンボルの一つである山口組総本部も使用禁止処分も続いていくだろう。

 「もうこのあたりが潮時ではないか。神戸山口組が存続する限り、六代目サイドのここ最近の過激ぶりが、緩まるとは考えにくい。結果として、一般市民が抗争に巻き込まれる可能性もあるだろう。そうなれば、山口組だけでなく、他団体に対する締め付けも強化されるはずだ。ここらで井上組長も何らかの決断を下すところまで来ているのではないか」(捜査関係者)

 8月が来れば、まる7年を迎えることになる山口組の分裂問題。終結に向け、六代目山口組が、これまで以上に大きく動き始めたと可能性は高いといえるだろう。

(文=山口問題特別取材班)

山口組問題特別取材班

山口組問題特別取材班

ヤクザ業界をフィールドとする作家、ライターおよび編集者による取材チーム。2015年の山口組分裂騒動以降、同問題の長期的に取材してきた。共著に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(サイゾー)がある。

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