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「なんとか応援。誤解多い」田村淳、逮捕状のガーシー氏を出演させ擁護の過去、被害者へ配慮欠如

文=Business Journal編集部
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 元参議院議員の「ガーシー」こと東谷義和氏。3月15日に参議院で「除名」処分となって議員資格を失い、翌日には警視庁が常習的脅迫、名誉毀損、強要、威力業務妨害の疑いで東谷氏の逮捕状を取得。23日には外務省が東谷氏に対して旅券返納命令を出した。東谷氏は海外に滞在しているとみられ、帰国して返納命令に従わなければ旅券は失効(返納期限は4月13日)。旅券が失効すると東谷氏は滞在先の国で不法滞在状態となり、強制送還される可能性がある。その東谷氏がSNS上で次々と芸能人などのプライベート情報を明かし攻撃を展開していた昨年8月に、同氏を自身のYouTubeチャンネル内のコーナー「セカンドチャンス」内にゲスト出演させ擁護していたロンドンブーツ1号2号・田村淳に対し、厳しい声もあがっているようだ。

 東谷氏は昨年初め頃からSNS上でさまざまな芸能人や会社経営者など著名人のプライベートに関する情報を発信。対象とされた側が然るべき法的手続きを取る動きも出ていた。一方、東谷氏との友情を見せて物議を醸した有名人も。かねてより親交があったというONE OK ROCK・Takaは、昨年8月に自身のInstagramの生配信で東谷氏とコラボレーション。つながり自体は把握していたワンオクファンも、コラボ配信には困惑している様子だった。

 また、同時期にはロンドンブーツ1号2号・田村淳も東谷氏とのコラボ動画を公開。田村は昨年3月、自身のYouTubeチャンネルで生配信を行った際、東谷氏について「僕が23、4(歳)くらいからの友達」とコメント。その後、東谷氏も自身のチャンネルで田村との関係を語り、2人で女性といっぱい遊んだと話しつつ、田村に関してネガティブな話はないと述べていた。同年4月、田村はそれまで「田村淳TV」としていたチャンネル名を「田村淳のアーシーch」に変更。この時、ネット上には「東谷に媚びまくりじゃん」「ガーシーにすり寄って何がしたいの?」などという声も出ていた。

「『ヒガシさんのことをなんとかして応援できないかな』と思って」

 そんな田村は同年5月から「アーシーch」内で「セカンドチャンス」というコーナーを展開。過去に不祥事を起こした有名人をゲストに招き、対談して過去を振り返るという内容で、2016年に薬物問題で逮捕された俳優・高知東生や、元モーニング娘。の後藤真希の弟で07年に窃盗容疑などで逮捕された後藤祐樹といった面々がゲスト出演。そして同年8月、東谷氏がオンライン出演して田村と対談を行った。

 田村は「【前編】ガーシーと再会!ギャンブル、暴露、参議院当選…全て話してくれました。」と「【後編】政治家になったガーシーが目論む“新たなる野望” 衝撃告白…」と題した2本の対談動画を公開。タイトルからもわかるように、昨年7月に投開票された第26回参議院議員通常選挙でNHK党(当時)から比例代表で出馬した東谷氏が当選したばかりのタイミングでのコラボだった。

 前編では、田村が「すごい人生になってんじゃん」とフランクに話しかけ、東谷氏をリラックスさせながら、「ヒガシさんがいろいろと活動するなかで、切り取られて、誤解も生んで」「誤解して伝わってる部分も多いから、なんとかね、2人で対談して、そのあたりがクリアになればいいなと思います」など、序盤から東谷氏寄りのスタンスを見せていた。ちなみに、田村から当選を祝福された東谷氏は「実感がない」と笑っていた。

 また、田村は「『ヒガシさんのことをなんとかして応援できないかな』と思って、吉本にも気を遣いながら、『俺ができることってチャンネル名を変えることだ』と思って、『アーシーch』にした」と語ったほか、「ヒガシさんの対談を実現する意味でも、この『セカンドチャンス』っていうのが『一番吉本が納得しやすいだろうな』と思って立ち上げた」とも。さらに、「『ヒガシさんに怯えて、ヒガシさんのことを擁護してる』ってすごい言われんだけど、そうじゃなくて、もうホントに、どの芸能人よりも一番長く友達だから」と熱弁した田村に、東谷氏も「ホンマにそう」と大きく頷いていた。そんな前編では、東谷氏のプロフィール紹介や、田村との出会いや同居生活、東谷氏と島田紳助さんの飲みの席に田村を呼んでいたことなどを楽しげにトーク。なお、東谷氏によると、田村が「東谷氏と友達」とアピールしてくれたこともバズるきっかけとなったという。

 続いて後編では、東谷氏が問題視された「BTSに会わせる詐欺」の背景や、返金・謝罪を終えていること、YouTube配信者に転身した経緯、そして政界進出についての話を展開。選挙の際、若い層に対しては「お祭り」のような雰囲気を作ることを意識したといい、選挙権を持つ18歳の高校生らが当選を喜んでくれたと聞いたという東谷氏は、「『日本に戻ったら高校を回りたい』と思った」と口にしていた。

 とはいえ、いまや逮捕状が出ている東谷氏は高校など回れない。そもそも本人が帰国しないので、事態はどんどん悪化している状況だ。当然、ネット上にも東谷氏への批判が続出しているが、田村に対しても「ガーシーと仲良しアピールしてたけど、これからどうするのかね」「ガーシー逮捕なら淳の立場もヤバいのでは」といった声が寄せられている。

被害者感情への配慮の欠如

 この「セカンドチャンス」はこれまでも、何かと物議を醸してきた。今年2月にカリスマ・キャバ嬢で実業家のエンリケ氏をゲスト出演させたが、彼女は昨年、自身が経営していたシャンパンサロンで客の死亡事故が発生したほか、経営するエンリケ空間をめぐる買取事業の出資法違反問題などがたて続けに発生。被害者から警察に被害届が出され、出演当時は返金などしかるべき対応はまだ終わっていない模様だっただけに、「セカンドチャンス」出演について時期尚早という批判も続出。また、田村は元タレント・木下優樹菜を出演させようとし、いったんはオファーを受けた彼女が出演をキャンセルしたという裏側の経緯を一方的に公にし、木下から反論されるという騒動もあった。

「一度失敗した人たちの言い分をしっかりと聞いて、復帰を応援するという主旨は理解できるが、ネットを通じて著名人たちを脅迫する東谷氏や、サロンの事故には遺族もいて、出資法違反の事案も完全に解決していない段階でエンリケをゲスト出演させて擁護するというのは、軽率としかいいようがない。2人が起こした事案には被害者もおり、被害者感情への配慮も欠如しているし、時期尚早で社会的にも不適切といえる」(週刊誌記者)

 東谷氏の逮捕状が出された今、田村は何を思うのだろうか。

BusinessJournal編集部

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