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しかし、消費者の“気分”は変わりやすいものである。「MACROMILL WEEKLY INDEX」の「買う予定のもの」>「国内旅行」の4月第二週では、4月第一週よりも1.2ポイント上がり、今年に入り最も大きな伸びを示した。ゴールデンウィークを前に、急速に旅行意欲が回復してきているようだ。
また、羽田空港では3月に国際線長距離路線の昼間発着枠がスタートし、国際線発着枠が年間6万回から9万回となる。さらにLCC(格安航空会社)も増加し、ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラエアに加え、春秋航空出資の春秋航空日本も5月末に成田拠点で就航予定だ。旅行意欲を後押しする環境整備が着々と整っているのも、今年の大きなトピックと言っていい。
不景気な年のゴールデンウィークは、いわゆる「安・近・短」という「安くて」「近くて」「短い」旅行をする人が多かった。旅行市場の動向は景気動向を読む一つの物差しとなるが、今年のゴールデンウィークが「安・近・短」となるのか、それとも「高・遠・長」となるかで、日本経済が本当に回復してきているのかどうかがうかがえるだろう。
(文=鈴木領一/ビジネス・プロデューサー)
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