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現時点ではシェールガス開発が進んだ最大の要因は、これまでは非常に困難とされてきた、技術的問題点の解決~実用化だ。現在の諸問題の根幹がすべて、この点に集約している点を踏まえれば、技術の「改善」は急務。
・騒音の少ない掘削ドリル
・注入する高圧水や薬剤の回収
・土壌や近隣の住環境に与える影響を低減する技術
・自然分解するような薬剤
そして、こうした技術の改良は、日本の企業が最も得意とする分野である。当面は結構な量のガスを購入する羽目になりそうだが、これらの技術の蓄積は、近い将来必ず自国での各種ガス採掘に生かされていくのではないか。問題を放置して、この天然資源産業が衰退しないように。もしくは無用な価格上昇や環境汚染などを及ぼさないように。そして、天然資源産業を他国の企業に奪われないためにも、日本は積極的にこの分野に打って出るべきではないだろうか。
(文=田中 秀憲/NYCOARA,Inc.代表)
●田中 秀憲(たなか・ひでのり):NYCOARA,Inc.代表
福岡県出身。日本国内で広告代理店勤務の後、99年に渡米独立。04年、リサーチ/マーケティング会社、NYCOARA, Inc.を設立。官庁/行政/調査機関/広告代理店などのクライアントを多く持ち、各種調査や資料分析などを中心に、企画立案まで幅広い業務をこなす傍ら、各メディアにて寄稿記事を連載中。小泉内閣時代には、インターネット上での詐欺行為に関するレポートを政府機関に提出後、内閣審議会用資料として採用され、竹中経済産業大臣発表資料の一部となった。
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