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織田直幸「テレビメディア、再考。」第2回

放送と通信の融合? 津田大介が見た、あるNHK番組の可能性

文=織田直幸
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放送と通信の融合? 津田大介が見た、あるNHK番組の可能性の画像1津田氏が出演した『NEWS WEB 24』7月25日放送分
より。直近1週間分の番組の一部はネットで見られる。

 テレビが持つ意味や価値が大きく変わってきた。大衆への影響力はいまだ強く残るものの、ネット上では、その一面性や権威性、商業性などが批判の的となっている。「メディアの王様」の座が揺らぎつつあるテレビに求められる変革とは何なのか? キーマンたちへの取材を通して考える――。

『NEWS WEB 24』(http://www3.nhk.or.jp/news/web24/)という番組がある。月曜日〜木曜日、NHKで夜の12時からやっている番組だ。

 今年4月に始まって以降、この番組のことが気になっていた。
 
 いろんな意味で、である。

 どうも腑に落ちないところもある。その一方で「これは確かに革命的かもしれない」と、感じるところも確かにある。

 何より、この番組には“あの”津田大介さんが出演している。

 ツイッターのフォロアーが20万人以上いることからも、その発言が常に注目される人物。

 常にメディアの有り様に関する発言をすることから、時に「ジャーナリスト」という肩書きで語られるが、テレビ、新聞、ラジオからニコ生などのネット・メディアや『メディアの現場』という自社メルマガに至るまで、その活動範囲が幅広すぎるせいなのだろう。「メディア・アクティビスト」などと、わかったようなわからないような肩書きになることもある。(『津田大介の「メディアの現場」』http://www.neo-logue.com/mailmag/index.html

 その奇妙な肩書き通り、今、日本で最も“アクティブ”にメディア間を往来している人のひとりであることは間違いない。それが津田大介さんという人だ。

 私は彼に会ったことがなかったが、今年彼が著した『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『動員の革命 ー ソーシャルメディアは何を変えたのか』(中公新書ラクレ)という2つの著作を読む限り、彼が単なる出演依頼に応じて番組に出るようなタイプではないのは明らかだった。おそらく何かしら彼なりのメディア戦略を携え、この番組に関わっているに違いない。その彼に番組のことを聞けば、その背後にあるかもしれない彼なりの今イマのテレビメディア論まで含めて聞けるのではないか。

 そんな期待もあって、津田さんにお会いしてお話をお伺いすることにした。

放送と通信の融合? 津田大介が見た、あるNHK番組の可能性の画像24月2日から『NEWS WEB 24』を「インターネット時代の
新しいニュース番組」としてスタートさせたNHK。

織田直幸

織田直幸

株式会社ゼロ社・代表取締役。プロデューサー/編集者

2012年8月、㈱カンゼンから書き下ろし小説、テレビメディアの崩壊と再生を描いたアクション小説『メディア・ディアスポラ』が上梓された

メディア・ディアスポラ

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『メディア・ディアスポラ』 織田氏しか書けないテレビメディアのリアル amazon_associate_logo.jpg

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