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織田直幸「テレビメディア、再考。」第2回

放送と通信の融合? 津田大介が見た、あるNHK番組の可能性

文=織田直幸
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 約6年前、堀江貴文氏など通信側の人間が、テレビ局自体を一気に買収することによって、経営側から放送界を変革しようとした。この手法と較べ、具体的番組の中で一つひとつ融合していく手法は、はるかにソフトで地味な“融合”方法であり、時間もかかる方法だろうとは思う。しかし、この方法はテレビ局側に確実な変化を発生させていくのではないか。

 新しいメデイア論を持った人たちが、現場のテレビマンと一緒になって番組作りをしていく中でなら、そこには新しいテレビの形が出てくることにも期待ができそうだからだ。

 こうした形の“融合”がいろんな番組で当たり前のように実践されていく時、それまでテレビ現場で“常識”とされてきた意識や習慣は、相対化されざるを得なくなる。その積み重ねは、テレビ局の持つ強烈な“体質”を改善させていくことにも繋がっていくのかもしれない。

織田直幸

織田直幸

株式会社ゼロ社・代表取締役。プロデューサー/編集者

2012年8月、㈱カンゼンから書き下ろし小説、テレビメディアの崩壊と再生を描いたアクション小説『メディア・ディアスポラ』が上梓された

メディア・ディアスポラ

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『メディア・ディアスポラ』 織田氏しか書けないテレビメディアのリアル amazon_associate_logo.jpg

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