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なぜ年をとると1年が早く感じる? 時間の感じ方を長くor短く変える方法

文=鈴木領一/ビジネス・プロデューサー
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なぜ年をとると1年が早く感じる? 時間の感じ方を長くor短く変える方法の画像1「MACROMILL WEEKLY INDEX」(「マクロミルHP」より)

 もう年末だ。年齢を重ねるごとに1年がたつのが早く感じるようになる。

 実は、人によって時間の感じ方が違うということを示す理論が幾つもある。「アクティビティ量理論」では、年齢を重ねるごとに新しい経験が少なくなるため、1年があっという間に過ぎたように感じるというのだ。逆に、年齢を重ねても新しいことにチャレンジしたり新しい経験をすることで、これまで以上に1年を長く感じることもできるのだ。筆者の経験的にも、サラリーマン時代には1年が本当にあっという間に過ぎていったが、独立して最初の1年は10年くらい経ったような感覚だった。人は習慣を変えることで、時間を長く感じられるようになるようだ。

 話が脱線したが、最近日本人の習慣が変化してきている。最も大きな変化は「年賀状」だ。年賀状は2003年の44億5936万枚をピークに、14年は32億1591万枚まで落ち込み、15年はさらに減少するとみられている。

 要因は明らかだ。00年からの携帯電話の普及にともなうメール文化の浸透だ。さらにFacebookやLINEに代表されるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及で、年賀状を出すという習慣が若者を中心に失われつつある。

 そもそも現在のお年玉付き年賀はがきは1949年から発行されたもので、一般人が年賀状を出す習慣を持つようになったのも明治時代のころといわれる。今後60年もすれば、年賀状を紙で出していたことすら誰も覚えていないだろう。

 さて15年は「ひつじ年」である。株相場には「未(ひつじ)辛抱」という格言があり、ひつじ年は辛抱の年になるといわれる。ちなみに14年の午年は「午(うま)しり下がり」といわれていたが、まさに文字通りの「しり下がり」となった。今年は4月の消費増税によって消費が落ち込み、年率換算でGDPの15兆円分が失われたといわれる。この落ち込みから浮上していくには、「辛抱」が必要となるのは間違いないだろう。先の衆院選で与党が圧勝しアベノミクスの継続が決まったが、15年の辛抱の年をどう乗り切るかが今後の日本経済の行く先を決めることになるだろう。

●景気回復は道半ば

 では、現段階での消費者の景況感はどうだろうか。インターネット調査会社マクロミルが定点観測している「MACROMILL WEEKLY INDEX」のデータから、「景気」をみてみよう。

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