誰でもグングンお金を貯められる「記憶」の使い方!無駄遣いしない人の頭の中は何が違う?
新年度を迎え、「お金を貯めよう」と気合いを入れている人も多いのではないでしょうか?「がんばろう」と気合いを入れることも大切ですが、実は人間の持つ“記憶”をうまく生かすことで、がんばりすぎずにお金を貯めることができるといいます。
今回は、貯蓄をするための記憶の使い方について、記憶の専門家にお話をうかがいました。
無駄な買い物には「記憶」が関係していた?
たとえば、コンビニエンスストアに寄って予定外のものをたくさん買ってしまったり、深夜のインターネットショッピングにハマってしまったり……。お金を貯めようと思うと、“無駄な買い物”の壁が立ちはだかることも多いと思います。
今年3月に刊行された『記憶力が最強のビジネススキルである』(かんき出版)をはじめ記憶術に関する著書を多数持ち、難関試験にスピード合格させる学習コンサルタントの宇都出雅巳さんは、「無駄な買い物をしてしまうことは、“記憶”とも密接に結びついています」といいます。
「たとえば、会社からの帰り道でコンビニがパッと目に入りますよね。すると、『コンビニがあるな……』と頭に浮かび、スイーツ好きの人ならシュークリームの映像が目に浮かんで、甘い味が口に広がります。シュークリームの記憶がリアルに呼び覚まされるわけです。『食べたい』という欲望にスイッチが入り、コンビニに入って、あれこれと買ってしまうでしょう。これをやめるには、トリガー(きっかけ)をつくらないことが重要です」(宇都出さん)
つまり、コンビニを見なければ、コンビニのこともシュークリームのことも思い出さなかったはず。そのため、「そもそもコンビニの前を通らない」などと、物理的に避けるのが有効だそうです。
「どんなに意志が強い人でも、コンビニを見ながら『絶対に寄らないぞ!』と我慢で乗り切るには限界があるからです。これには、目標達成のためのエネルギー=『ウィルパワー』というものが関係しています。人間のウィルパワーには限界があり、何かを我慢するとほかのことが我慢できなくなってしまう性質があります。朝、何かを我慢すると、昼や夜にはほかの何かが我慢できなくなってしまうわけです」(同)
それなら、我慢頼みにするのではなく、原因を掘り下げて解決法を探るのも手。「コンビニに寄ってしまうのは、なんとなくさみしい気持ちを解消したいのかも」と思ったら、その代替手段を考えてみる。たとえば、スポーツで体を動かしたり、友人にメッセージを送ったりして気分転換することでも、無駄な買い物を防ぐことができるはずです。
お金が貯まらない原因は幼少時の記憶にあった?
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