誰でもグングンお金を貯められる「記憶」の使い方!無駄遣いしない人の頭の中は何が違う?
「お金に関することは、幼少の頃の“潜在記憶”も大きく影響しているからだと思います。たとえば、子どもの頃はお小遣いもそんなにありませんから『自分はお金がない』と思い込んでいたり、親から『お金はきれいではない。お金をたくさん稼いでいる人は悪い人だ』といわれて、お金に悪いイメ―ジを持っていたり。昔の記憶に今の自分がコントロールされて『自分は貯められない人だ』と思い込んでいる可能性があります」(同)
小さい頃に親から「お金をしっかり貯めなさい」といわれて自由に使えず、社会人になって自由に使えるようになった途端、反動で使いまくってしまう人もいます。今のお金の感覚が、幼少の頃のお金の感覚に振り回されていないか、一度振り返ってみましょう。
お金を確実に貯めるには“未来記憶”も重要
将来のビジョンを頭にしっかり取り入れる“未来記憶”も貯蓄には必須。
「『将来、具体的にどうなりたくて、そのためにいくら貯めたいか』といったビジョン=『未来記憶』も非常に大切です。なぜなら、ビジョンがボヤけていると、無駄な買い物をしそうなときに『いや、貯蓄が必要だったからやめておこう』といった歯止めがきかなくなるからです。『〇〇のために、1年間で80万円貯める』などとなるべく具体的に数字を考え、その光景をリアルにイメージしてみることが有効です」(同)
自分が将来どうなりたいのか、何をしたいのか、そのためにはいくら必要なのかを考えてみること。未来記憶を深く刻むことで、具現化に向けて日々の行動が変わっていくはずです。
早起きして勉強する人はお金が貯まる?
「お金を増やすだけでなく、自分の価値を高めることも収入アップにつながり、貯蓄を増やせます」と宇都出さん。筆者も、著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)で、「常にワンランク上の“学び”を続けること」をおすすめしています。
「収入アップには自分の価値を高める必要がありますが、早起きして勉強することがおすすめです。夜寝ている間、実は人間の脳は完全には休んでいません。銀行のシステムメンテナンス時のように、大事な記憶を長期記憶に回すなどとデータを整理しているんです。その作業によって脳のメモリがクリアになり、朝はきれいな状態になっています。そのため、早起きして少しでも勉強すれば、より勉強の効果が高まります」(同)
お金を貯めるには、日々の努力だけでなく、実は自分の“記憶”を上手に利用することが大切です。記憶をコントロールして、無駄な出費を防ぐ方法、お金を上手に貯める方法、そして収入を増やすためのコツを、ぜひ実践してみてください。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
『記憶力が最強のビジネススキルである』 素質に差はない! あるのは「アタマ」の使い方の違いだけ。行動力・思考力・集中力・発想力・コミュニケーション力……今ある記憶を駆使すれば仕事の成果は劇的に上がる! 仕事に必要なスキルが手に入る記憶の活用法。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』 お金が貯まるかどうかは、年収の差だけではなく、お金の使い方や日々の生活習慣などの「体質」にありました。ストレスなく、幸せになりながらお金が貯まる人になるシンプルな習慣と考え方について紹介。人生をより豊かに、自由に生きるための37のコツをお伝えしています。