貧乏は素敵だ。人生を豊かにしてくれる…金持ちで何不自由ない暮らしは貧しい
お金がないことは、障害にはならない
「お金がなくても、やりたいことを実現できる」と言うのは、イギル・ボラさん、27歳。
「ファンドを集めるのはとても大変で、責任が大きくて、とても大変だけど」と笑う。
お金がなかったからこそ、彼女は学校の外でたくさんのことを学び、お金を集めるためにたくさんのことを学び、責任を果たすためにたくさんのことを学び、そして今も学び続けている。その経験のなかから、自分がやりたいことを見つけて、それを実現するために、決してお金がないことや何かが足りないことを理由にすることなく、一歩一歩進んでいる。
彼女はとてもチャーミングで、日本語がわからないのに、数カ月前に日本に来て、シェアオフィスを借り、そこで3本目の映画の編集をしている。すごい度胸だ。まわりの人たちとのやりとりはだいたい英語。「すごい」とか「おつかれさま」とかは日本語。
貧乏は財産だ。金持ちではない親に感謝しよう。そして、これにもうひとつ加えたい。「貧乏は学校だ」。そこであなたは、本当にやりたいことを見つけられる。お金がなくても実現する方法を見つけられる。あなたにも、私自身にも、もう一度伝えたい大切なメッセージです。
もちろん外からの助けが必要な貧しさもある。それは国や地方自治体が、そしてそれに気づいた一人ひとりが、手を差し延べて助ける必要があると信じる。
先日、私は『きらめく拍手の音』を観ました。両親の耳が聞こえないということで、いろいろな苦労をしただけでなく、Boraさんと弟はいじめられたり、差別されたり、特別扱いされたりという経験をしてきた。自分たちと違う人を理解することは本当に難しい。「かわいそう」と上から目線で見るのは、かえって傷つけることになる。「障がいがあるから」とレッテルを貼らない。障がいのある人は私たちと違う世界を持っていて、私たちの人生とは違う種類の宿題がある。それを認めて尊敬できたらいいなと思った。障がいのある人もない人も、ありのまま受け入れられる大きな人間になりたい。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)
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