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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

アマゾンや楽天、買い物時のポイントが倍増する裏ワザ…旅行のネット予約で最大限トクする術

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

 総務省が発表した2017年6月分の「家計消費状況調査(2人以上の世帯)」によると、インターネットショッピング利用1世帯当たりの支出額は2万9419 円だった。

 ネットショッピングの利用世帯の割合は34.2%と前年同月差で6.0ポイント上昇し、この伸び率を維持すればすぐに4割に達する勢いだ。ネット購入品目のうち金額が多いのは、やはり食料品や衣料品だが、特に伸びているのは旅行関係とチケットだという。特に、旅行関係はネット上の決済金額でもほかの支出をしのぐ。

 プライベートの旅行にしろ、ビジネスの出張にしろ、ネットでパックツアーやホテルを検索・予約することは、もはや当たり前になった。代金の決済を、そのままクレジットカードで済ませることも多いだろう。その際、一工夫するだけで、うれしいおまけが手に入ることがある。

Amazonや楽天のポイントが倍増する仕組み

 ネットショッピングでは、サイトによってさまざまなポイントが付与される。「Amazon」ではAmazonポイントが、「Yahoo!ショッピング」ではTポイントが、「楽天市場」では楽天スーパーポイントが、もちろんほかのサイトでも独自のポイントがつくことが多い。

 そして、これらのモールやサイトにダイレクトにアクセスして買い物をするのではなく、「ポイントモール」を経由することで、付与ポイントを倍増させることができる。まずは「ポイントモール」にログインした後で、目当てのモールやサイトで買い物をするという流れだ。

 ポイントモールによって提携しているサイトは異なるが、「Amazon」や「楽天」などはどのモールでも扱っているため、普段から「Amazon」や「楽天」で買い物をしているユーザーにとっては、なんの不便もない。

 ただし、経由するポイントモールによってポイントの倍増率が異なることがあり、期間限定キャンペーンなどで特定のショップの倍増率が高くなっているケースもある。よく使うショッピングサイトがある場合は、複数のポイントモールを比べたほうがいいだろう。

各種共通ポイントやマイルが増えることも

 ポイントモールは、クレジットカード会社や航空会社、共通ポイント関連が運営している。まず、カード会社のモールだが、素直に自分がよく使うクレジットカードのサイトを経由するのがいいだろう。

「Oki Dokiランド(JCB)」「セゾンポイントモール(クレディセゾン)」「セディナポイントモール(エディオン)」「ポイントUPモール(三井住友VISAカード)」「ポイント名人.com(三菱UFJニコス)」などが、それにあたる。

 カード会社のポイントモールを利用する場合は、原則そのカードで代金の支払いを行うが、決済するカードにかかわらず使えるポイントモールもある。共通ポイントが運営するものが、それだ。

「Yahoo!ショッピング」をよく利用する人は、「Tモール」を経由すれば上乗せでTポイントが貯まる。楽天スーパーポイントを貯めたいなら、「もらえるモール」を経由するといい。ちなみに、dポイントが1.5~10.5倍になる「dカード ポイントUPモール」もあるが、これはdカードでの決済が必要なため、利用するにはカードを申し込む必要がある。

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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