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買ってはいけないダメ投信5…毎月分配型ファンド
毎月分配型ファンドとは、その名の通り、毎月分配金がもらえるファンドです。信託報酬が高いものでなければ、将来の年金の足しとして、年金を受け取る世代の方が利用する分には悪くないと思います。
しかし、20~50代の資産形成層が、お金を増やすという観点で、毎月分配型ファンドを選ぶのは非効率です。投資で効率よく増やしたいならば、運用で得た利益も投資へ回す「複利」で増やすことが大切だからです。
たとえば、運用利回り3%の投資信託を10万円分買い付けて、1年後に3000円をもらったとします。この3000円を受け取らずに再度投資へ回せば、翌年は10万3000円に対して3%の利益が得られます。
毎月分配型では、この3000円を受け取ることになるので、このような利息が利息を生むという効果を得られません。また、利益を分配金として受け取ると、その時点で20.315%の税金が取られてしまうので、その分を再投資に回せないのは非効率といえます。
また、「高い分配金を毎月もらえる=運用成績が良い」ではありません。日々変動する相場の世界で、毎月損を出さずに運用益を出し続けるのは無理です。実際に、毎月分配型投資信託の分配金の中身を見てみると、運用で損を出しているにもかかわらず、継続的に分配金が支払われているケースが多いのです。
そして、何よりも毎月分配型ファンドをNGとする理由は、販売手数料と信託報酬が高い商品が多い点です。手数料はあなたの資産を確実に減らす「損失」なのです。
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