なぜチャート分析をしても株で勝てないのか?チャートに潜む「落とし穴」の実態
副業として、資産運用として株取引に関心がある人は多く、少しでも多くの利益を出すために、トレーダーは勉強・研究を重ねる。自分が注目する銘柄の「未来」を予測するためである。
その際に、株価の値動きを示す「チャート」は重要な判断材料になる。多くのトレーダーはこのチャート分析の研究を重ねることで「買いサイン」「売りサイン」を見い出し、それらを頭に叩き込み、利益を出すチャンスに備えるのだ。
ただ、チャートは株価の「未来」を予測するために大きな役割を果たす指標である一方で、時にトレーダーを欺く。「確実な買いサイン」が出ていた銘柄が下がり、「テッパンの売りサイン」が出た直後に値上がりすることは決して珍しくない。
これが株取引の怖いところ。逆にいえば、この「チャートに騙される現象」をいかに減らすかが安定して利益を出すカギになる。『騙されるな!嵌められるな!欺かれるな!株チャートサインを鵜呑みにしない次世代技法』(冨田晃右著、ぱる出版刊)はそのための方法を徹底解説する一冊だ。
個人トレーダーがチャートに翻弄される3つの理由
そもそも、なぜチャートはトレーダーの思惑通りに動かないのか。本書ではチャートが動く原理をこう解説している。
チャート分析にはさまざまな手法があり、そのそれぞれを構成する数多くの指標が存在します。ろうそく足や移動平均線、支持抵抗ライン、トレンドライン、一目均衡表、ボリンジャーバンドなどはその代表格。こうした指標が組み合わさった手法が買いサイン/売りサインのシグナルを発し、それにトレーダーが追随すれば、チャートは理論通りの動きをすることになります。(P11より)
こうした原則があるにもかかわらず、トレーダーが騙されてしまう理由は3つある。
1.マクロで出るサインとミクロで出るサインの食い違い…日足(短期的な値動き)と月足(長期的な値動き)の二つの指標を読み違えてしまう。月足で売りサインが出ているのに、日足で確認できた買いサインのみに反応してしまう、など。
2.機関投資家など大口の投資家やトレーダーによる株価の操作…機関投資家や大口の投資家やトレーダーが個人トレーダーを誘導して、自分達が有利になるように株価を操作し、買いサイン・売りサインを意図的に演出するケース。チャートをよく研究している個人トレーダーほど引っかかりやすい。
3.トレーダー本人の判断ミス…チャートから読み取った売買サインを短絡的に判断し、自分にとって都合のいい方向に勝手に解釈してしまう。
本書の著者でトレーダーとして長い経験を持つ冨田晃右氏によると、2の「機関投資家など大口の投資家やトレーダーによる株価の操作」は回避不可能。しかし、残りの二つに関しては、回避することができるとしている。個々のトレードで全勝するのは不可能。ただ、やり方次第では、チャートに騙される可能性を低く抑え、勝つ確率を高めることができるのだ。
◇
本書では、チャートに騙される現象とその回避方法について徹底解説していく。チャートを使ってトレードを始めてはみたものの結果が伴わない人。チャート分析の研究にかけた時間の割に利益が出ない人などは、本書を読めば現状を打破するヒントが見つかるはずだ。
※本記事はPR記事です。
『騙されるな!嵌められるな!欺かれるな!株チャートサインを鵜呑みにしない次世代技法』 「買いサインが出たのに、下がってしまう…」初級者にありがちな「サイン発生→即エントリー」という悪手。今までサインと思っていたのはサインではなく、実は「騙し」だったのだ。騙しに遭いやすいサインを見破るための冨田流売買法でスキルアップ。今までのあなたのチャートの見方に劇的な変化をもたらす実践書。