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2023.05.06 01:51
2013.11.26 21:00
坂口孝則「ダマされないための“儲けのカラクリ”」 第22回
お騒がせな与沢翼の高額商材と新雑誌から透ける、ネオヒルズ族の好青年的上昇志向?
ところで私は、いわゆる情報起業家が販売する情報商材のたぐいを無数に買っている。思想書、哲学書、経済書に加えて、情報起業家の出すビジネス書も読んできた。このテの読書嗜好は珍しいかもしれない。よくも悪くも、読んでみないとわからないからだ。
少し揶揄的に書いた与沢さんの情報商材も試しに買ってみたことがある。27万円だった。買ってみると指定されたURLから商材をダウンロードできなかった。しかし、電話を入れると、窓口担当者は異常なほど丁寧に対応してくれ、しかも迅速だった。
だから私はネオヒルズ族にたいして中立的な立場にいる。他起業家の悪質な商材にひっかかったこともある。9 割の商材はつまらないけれど、なかには面白いものもある。まあ、普通の感想だ。脱法的な商法はもちろん賞賛できず、批判されてしかるべきだ。しかし、悪質な業者がいるのは他のビジネスでも同じだろう。もちろん、ネオヒルズ族の豪奢な生活が批判を集めがちだとはいえ――。
こういう雑誌は、妙な嫌悪感を抱くのではなく、常識的な距離感を保ってクールに楽しむのが良いのだろうと私は思う。
えっ? 「お前は、常識的な距離どころか、商材まで買っているじゃないか」って? いや、そりゃどういうビジネスモデルなのか知りたいためだ。えっ? 「実は、彼らが羨ましいんだろう」って?
そ、そうか。
私は羨ましかったのかもしれない。
(文=坂口孝則/購買・調達コンサルタント、未来調達研究所株式会社取締役)
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