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高い保険料払い続けても、将来の先端医療を受けられない可能性も…

3回入院でも半分しか元が取れない!? 損しない医療保険活用術

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 しかし、医療保険は3000円から1000円単位で自由に設定することができるのをご存じだろうか?

 実は、入院給付金を3000円に設定して、先進医療に備えるFPは多い。1日当たり3000円で加入した場合、35歳の男性なら60歳までに払い込む保険料は約53万円だ。自分で負担することが難しい先進医療は保険で備えるという考え方である。

 では、35歳の男性が3000円または5000円で医療保険に加入した場合の保険料を比べてみよう。

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 どちらの会社であっても3000円と5000円の入院給付金の差額は1100円ほど。1ヵ月当たり1100円という少ない金額であっても、25年という長い期間では30万円を軽く超えてしまうのだ。なお、年齢や性別によって、保険料や割安な保険会社は異なるので、各自試算をしてほしい。

先端医療には貯蓄で備えよう

 先進医療のために医療保険に加入するのであれば、入院給付金を3000円に設定して、差額を貯蓄しよう。この貯蓄で将来の医療費に備えてほしい。もちろん、「医療保険には加入しない」という選択肢も有効だ。

 とはいっても、子育て世代だと1日3000円では、心もとないもの。そのようなときは、10年更新型や終身払い型を選んでみよう。特に若い人の場合、終身型の医療保険を60歳までに払い込むようなことはおすすめしない。

 これから10年20年という長い期間では、医療保険も大きく変化していくのではないだろうか。果たしてその頃の医療に対して、何十年も前の保険で対応することができるのだろうか? そんなことを考えると、「時代に合った医療保険が発売されたら、乗り換えられるようにしておく」のもひとつの方法だ。

 確かに、保険に入っていないと不安だという気持ちは当然だと思う。しかし、もらえるであろう入院給付金よりも、保険料のほうが圧倒的に高いということを、もう一度考えてほしい。保険に頼るのではなく、「保険を活用する」。

 そんな観点から貯蓄と併用したり、1日当たり入院給付金を低めにおさえるなど工夫をしてみよう。
(文=横川由理/フィナンシャル・プランナー)

BusinessJournal編集部

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