日本のビジネスホテルはサービス過剰!? 出店相次ぐホテル業界は大丈夫か？

　11月だけでも「渋谷道玄坂上店」「東新宿駅前店」「三田駅前店」の3店がオープンするなど、首都圏を中心に怒涛の出店攻勢をかけているビジネスホテル「APAグループ」。名物社長・元谷芙美子女史のあの顔でもおなじみだろう。現在、同ホテルでは全国に163のホテルを展開しており、今年から来年にかけて、都心だけでも23の出店プロジェクトを進行している。さらにはホテル事業のみならず「アパ社長カレー」や、麺屋武蔵とコラボした「アパ社長ラーメン」など新規事業にも意欲を見せる同社。ただ、あの社長の顔が印刷されたカレーやラーメンを食べたいと思わないのは筆者だけだろうか……。

　ホテル専門誌記者によれば「8月のホテル稼働率は東京都心部で95％」という脅威の稼働率を誇っているAPAホテルが、2015年3月までに目標とする運営客室数は5万室。はたして、その野望は達成されるのだろうか？

サービスがきめ細やかすぎる！　外国人が日本のビジネスホテルに泊まって驚くこと２６　―　ロケットニュース24（10月5日）

　日本人にとっては当たり前のことでも、外国人にとっては驚愕の事実となることもある。本記事を執筆したアメリカ人記者は、コストパフォーマンスが高くサービスもきめ細やかな日本のビジネスホテルが大のお気に入り。各種アメニティの充実ぶりや、朝食無料のホテル、加湿器や空気清浄機の設置、清掃員からの直筆の手紙、無線LANが無料……と、その充実ぶりに驚くばかりだ。しかし、中には「部屋が異常に狭かったりする」「風呂が小さすぎる」などの苦言も織り交ぜられているのも見逃せない。2500万人の外国人旅行客数を達成するためには、ラグジュアリーホテルや温泉旅館のみならず、庶民が気軽に宿泊できるビジネスホテルの素晴らしさも発信していきたい。
（文＝萩原雄太／かもめマシーン）