日本でもまだまだ自粛ムードが長引く中、自宅で遊べるゲームは売り上げを順調に伸ばし、国内でも海外でも、ゲーム業界は業績を伸ばしています。2021年5月には、任天堂の人気ゲーム『どうぶつの森』シリーズが、おもちゃやビデオゲームを展示する米ストロング国立演劇博物館の「世界のビデオゲームの殿堂」入りを果たしました。
このように世界中で勢いを伸ばすゲーム業界について、「世界のゲーム市場が一つの国だったら?」と仮定して、その規模や成長をインフォグラフィックを通して、実際の国々と比較してみたいと思います。
全世界のゲーム人口を各国の人口と比較すると?
国の規模を測る指標の一つに人口がありますが、全世界のゲームプレイヤーの人口を合わせると、なんと30億人!に上ります。インフォグラフィックで、全世界のゲーム人口を各国の人口(2020年)と比較してみましょう。
グラフを見ると、実際に全世界のゲーム人口を超える国はなく、世界1位の中国の人口14億3932万人と、2位のインドの人口13億8000万人の合計をも上回っています。
世界のゲーム市場が国なら、人口ベースで見ると圧倒的な超大国となることがわかります。
ゲーム市場が生み出す価値を各国のGDPと比較すると?
つぎに、世界のゲーム市場の経済的な価値を、各国のGDP(2020年)とインフォグラフィックで比べてみましょう。
グラフ上のトップのベトナムのGTPは、3410億ドルで世界37位に位置します。世界のゲーム市場の価値(2021年4月)は約3000億ドルと推計されるので、41位のバングラデッシュのGDP3180億ドルと、42位の南アフリカのGDP2830億ドルの間に入ります。
ゲーム市場が国なら、GDPベースで世界42位にランキングするということです。
ゲーム市場の成長率 VS 各国のGDP成長率
世界のゲーム市場の2021年~2026年の平均成長率は、9.24%と予測されています。
この数字をインフォグラフィックを使って、世界各国の予測GDP年間成長率(2021年5月現在)と比較してみましょう。
グラフを見ると、ゲーム市場の9%を超える成長率は、国としてのGDP成長率で世界3位にランキングすることがわかります。
世界の新興国を見渡しても、9%という高い成長率を達成可能な国があまりないだろうということは常識的にも理解できます。
もっとも、各国の予測GDP年間成長率は、状況によって常時変動するものなので、このインフォグラフィックのランキングを記憶してもあまり意味はありません。
ゲーム市場の9.24%という成長率が国の成長率としたら、常に世界のランキングのトップレベルにあることに注目してください。
ゲーム市場が国なら、その中の企業売上ランキングは?
世界のゲーム市場を国として見た時に、インフォグラフィックを使って、年間売上高トップ10企業を表してみましょう。
断トツの1位はSONYの250億ドルで、2位にテンセントの139億ドル、3位に任天堂の121億ドルと続き、4位のマイクロソフトの116億ドルまで、4社が100億ドルを超える売上を上げていることがわかります。
なお、このインフォグラフィックは、あくまで企業のゲーム部門の売上から作成しています。
ゲーム市場が国なら、その中で最も売れているハードは?
ゲームハードであるコンソールとゲームソフトに分けて、それぞれの売上ランキングをインフォグラフィックで表してみましょう。最初にゲームハード(コンソール)部門のインフォグラフィック(2021年5月時点)を見てみましょう。
グラフで目を引くのは、SONYと任天堂の黒と赤のロゴの多さです。SONYがPlayStationシリーズで4つ、任天堂がNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)を含むプラットフォームで5つと、日本の2社のゲームハードでトップ10ランキングの9つを占めています。
国内のニュースなどで耳にするように、特にニンテンドースイッチの2020年以降の販売の伸びは驚異的です。同年3月に発売された『あつまれ どうぶつの森』の人気が牽引し、2020年8月に世界の推定累計販売台数が6000万台を超えると、2021年2月に7000万台、5月には8000万台を突破しました(いずれもNintendo Switch Liteとの合算)。
ゲーム市場が国なら、その中で最も売れているソフトは?
続いて、ゲームソフトの売上ランキングのインフォグラフィックを見てみましょう。
ランキングトップは、幅広いユーザーから支持される『Minecraft』の2億本で、2位にアクションアドベンチャーゲーム『グランド・セフト・オートV』の1億4000万本、3位にElectronic Arts『テトリス』の1億本、4位に任天堂の『Wii Sports』と続いています。
ここでも注目すべきは任天堂のソフトの存在感で、トップ15はもとより、トップ50の売上ランキングの半数を占めています。
巣ごもり需要が後押しした『あつまれ どうぶつの森』は、2021年3月時点の出荷本数が約937万本を超え、日本で一番売れたゲームソフトとなっています。
また、外出自粛ムードが国内に広がるにつれ、『あつまれ どうぶつの森』のゲーム内に、バーチャルなショップやイベント、展覧会が開かれるなど、これまでになかったゲームの活用方法が社会的に話題となりました。
まとめ
いかがでしたか? 世界のゲーム市場が一つの国だったら、なかなかの強烈なインパクトではないでしょうか。インフォグラフィックスでは表現できませんでしたが、動物やモンスターがいっぱいいたり、とても楽しそうな国に違いありません。
※本稿はPR記事です。