出演作がヒットしたら人気者になり、低視聴率が続けばあちこちで叩かれるという、浮き沈みの激しい芸能界。
そんな芸能界で、「低視聴率女優」と何ともありがたくない“あだ名”を、ネット上のアンチからつけられてしまっているのが女優の剛力彩芽さんだ。主演ドラマ『天使と悪魔』も低調なまま終わったことを考えると、彼女にかかるプレッシャーの大きさは容易に想像できる。
しかし、アンチの批判的な声に負けない彼女の「打たれ強さ」は以前から定評がある。日々ノルマと売上目標に追われ、ストレス性の胃痛と抜け毛に悩むサラリーマン諸氏の中には「そのメンタル欲しい!」と密かに思っている人もいるかもしれない。
今回はそんな人のために、『引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術』(豊田圭一/著、クロスメディア・パブリッシング/刊)から「逆境に強い人」「打たれ強い人」になるためのポイントを紹介したい。
■失敗にひきずられない
打たれ強い人は、失敗のとらえ方に特徴がある。それは、失敗を引きずらない点だ。
彼ら(彼女ら)は、なぜ失敗を引きずらないのか? ここで考えるべきキーワードは、想定内の失敗と、想定外の失敗。というのも、想定外の失敗はダメージが大きく、引きずってしまいがちだからだ。
逆をいえば、どんなときでも「失敗するかもしれない」と心の準備をしておくことで、いざ失敗したときのダメージを最小限にとどめられるのだ。失敗を引きずらず、すぐに「ここから、どうすればよいか?」を考えられるようになる。
つまり、失敗したときに「これは想定内」と思えるかどうかが、打たれ強い人になれるかどうかの分かれ目なのだ。
■ふたつの視点を持てる
何かネガティブな状況に置かれたとき、落ちこみを長引かせないためには、その状況をできるだけ客観的にとらえることも欠かせない。
たとえば上司に怒られたとして、自分の心理状態だけでなく、上司が怒った理由にも想像力を働かせることができれば、同じ失敗を繰り返さないための道筋が見えてくる。
自分と相手、ふたつの視点から現状を俯瞰できること。これも落ちこみを長引かせない、打たれ強い人の特徴だといえるだろう。
■ストレスを回避できる
打たれ強さに直結するのが、ストレス耐性の高さ。ただ、ここでいうストレス耐性とは、ストレスに真正面から向き合うというよりもストレスを逃がす技術のこと。つまり、ストレスを自分の意識の外に追いやることが重要だといえる。
では、具体的にどうすればいいのか。ひとつ有効なのは、「目の前の作業に集中すること」。直面している困難やストレスの原因となっているできごとを、細かく分解し「やるべき作業」のレベルにまで落とす。あとはそれを粛々と進める。