■失敗をおそれてしまう
失敗をおそれている人が発想を形にすることはできません。
アイデア実現のカギは「とにかくトライする」こと。何度も失敗してもあきらめずに続けることです。もちろん、失敗が目的化してしまってはいけませんが、デザイン思考においては「失敗しながら前進する」がモットー。改善を繰り返し、磨き上げていくのです。
また、もう一つ重要なのは、従来の「企画から計画へ」という流れではなく、「いきなりトライする」ことです。アイデアが生み出されたら、まずは「プロトタイプ」(試作品)を作ってみる。それはちゃんとしたものではなく、もっとも「手軽」「短時間」「低コスト」で作れるものがよいでしょう。時にはラフスケッチ、時にはマンガ、時には立体物、いろいろな形がありますが、関わる人たちがイメージしやすく、そして改善を重ねられるような形がいいでしょう。
急速に社会やテクノロジーは進化しており、私たちはその中で社会のニーズにあったプロダクトを生み出し続けていかなければいけません。しかし、一つのことに固執していたり、頭が頑固になっていると、その変化についていくことができず、やがて「使えない人」「何も生み出せない企業」と認定されてしまうかもしれないのです。
今後、組織としても個人としても「デザイン思考」を取り入れ、イノベーションを起こせる環境作りをすることが成功するかどうかのカギとなります。時代遅れの企業になるのか、それとも時代を作る企業になるのか、それが決まるのがまさに「今」なのでしょう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。