年始早々、残業や新年会続きで内心「しんどいな……」と思っている方も多いのではないでしょうか。「二日酔いのせいで会議に集中できなかった」「午前中は眠すぎてほとんど仕事にならなかった」というように、コンディションが悪いと仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。
とはいえ、ビジネスパーソンたるもの、長時間労働もお酒の付き合いもなかなか避けては通れません。そんななかでどうコンディションを整えていくのか……。『はたらく人のコンディショニング事典』(クロスメディア・パブリッシング/刊)には、常にベストコンディションを保つためのコツが紹介されています。
■夜遅い食事は肥満と疲れのもと
残業で帰りが遅くなると、その分夕飯の時間も後ろ倒しになりがち。でも、夜遅くに食べることには、「太りやすくなる」「疲れやすくなる」と、多くの弊害があります。
食事をすると胃や腸で食べ物を消化・吸収するために消費されるエネルギーのことを、「DIT(食事誘導性熱産生)」と言いますが、夜はこのDITが1日のうちで最も低い時間帯。つまり、夜食べたもののエネルギーは消費されず、体に蓄積されてしまうのです。
さらに、夜遅くや寝る直前に食べると、眠っている間も消化器官を動かすことになり、身体が休まらず疲れがとれないといったことにもつながります。当然、翌朝は空腹を感じにくくなるので朝食を抜いてしまい、1日の生活リズムまで崩れてしまいます。
■疲れをためない食事法
ただ、どうしても夕食の時間が遅くなってしまったり、残業時の空腹を満たすため夜食を食べたいというときもあるはずです。そんな時は胃腸への負担も考えて慎重にメニューを選ぶ必要があります。
まず、胃もたれの原因になり、消化に時間のかかる油ものは避けるべき。低エネルギー・低脂肪の食材、たとえば白身魚や豆腐、温野菜、うどん、野菜スープ、牛乳、ココアなどを選ぶといいでしょう。
慢性的な怠さ、しつこい疲れを感じているときには、疲労回復効果のある「ビタミンB1(チアミン)」を多く含む食品(豚肉、胚芽米、そば、納豆、豆腐、たらこ、ほしのりなど)がおすすめです。ただし、熱に弱くゆでるなどの調理をしてしまうとせっかくの栄養素が流れ出てしまうので、加熱のしすぎは禁物。日本食中心の生活を送っている人は、白米を胚芽米に変えるだけでも効果的です。
■お酒の飲み方にもコツがある
また、「疲れを残しにくいお酒の飲み方」も知っておくべきです。
体内でアルコールを代謝するためには大量の水を必要とします。
そのため、水を飲まずにお酒だけを飲むと代謝に時間がかかり、翌日までアルコールが残ってしまいます。ぐっすり寝ることでその日の疲れを翌日まで引きずらないのと同様、水分をしっかりとってお酒を翌日まで残さない!これが大切になります。