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本書では他にも、フランスで「豊かな言葉で地元の食材の魅力を語れる人材」を育てることを目的に行われている「味覚の講座」という教育法も取り上げている。そして、イタリアとフランスの例を通して著者が投げかけるメッセージは、「人への投資によって、地域の個性を作ることこそが、経済も含めた地域活性につながるのではないか」というものだ。
そして、まだ実験段階とはいえ、「食環境ジャーナリスト」「食総合プロデューサー」といった肩書を持つ金丸さんは、これら海外事例のフィールドワークを通じて得た知見を日本へ応用することに取り組み始めており、本書ではその事例もいくつか紹介されている。「食」から地方創生を考えるという意味で、示唆に富んだ一冊といえるだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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